いつもはママが頑張って3人の子どもたちをお風呂に入れてくれるが(これが体力的に大変)、たまに早く帰ると、私も娘たちとお風呂に入ることができる。

その晩、娘らは、旅行の際に使うために置いてあるバブを使いたがり、どちらが香りを選ぶだの(竹だのさくらだの4種類選べるタイプだ)、どちらが投入するだの、てんやわんや。

長女がさくらをチョイスし、次女が湯船に投入することになり、先に体と頭を洗い、いざバブの投入。

子どもらは、シュワシュワ音をたてながらお風呂に溶けていくバブを手のひらに載せあい、大喜びしている。

全部溶けきると、子どもらは「バブさんいなくなった」というので、私が「いなくなったんじゃなくて、お湯の中で小さい粒になって体をあっためてくれてるんだよ」と言ってやった。なかなか教育的だ、と自分に酔っていると、

子どもらが、湯船に向かって、
「バブさんありがとう」
と言って頭を下げ出した。

私は、その姿を見て、うーんなんとも素直でかわいい奴らやのう、とニンマリしてしまった。

やや安直にまとめれば、身も心もぽっかぽか、てか。