フェイスブックに投稿したものですが、こちらにも。
すべての作品に全力を尽くせど、人様からよく褒めていただいた(と個人的に思っている)作品のひとつ。
余談だけど、あとふたつは『ブラーボ!』と『ペンタメローネ』。
冒頭、裁判官は語る。
「これから語られる内容は、推測に基づくものである」と。
パリに突如現れた伯爵は、本当に「彼」なのか。
設計図である戯曲に答えは書きたくなかったので、配役表には、両者の名を別に書いた。
舞台は船をモチーフに幾つかのエリアに分割。照明もエリアを可能な限り区切れるようにお願いした。天井が低く、だいぶ苦労したみいだけど(汗)
そうして裁判官たちが、決して「推測の登場人物」と地続きの場所には立たない造りが実現できた。
やりたかったのは、例え話。
もちろん原作に則っているのだけど、それら全てを裁判官による仮定の話として描くこと。
「裏切りに対する復讐」という題材を、生々しくなく、でも軽くならないよう、描く。
そうすることで、のめり込みながらも、どこか冷静に観劇をして欲しかった。
だから、最後、この作品は様々な例え話を述べて終わる。
文言は、なるべく主人公が歩んだ(想像の)道程に即したものにした。
それらの言葉がどう聞こえたかは、芝居をどんなスタンスで観たかで大きく変わった……りするといいな、と思って創った作品でした。
なっげ。
