まあもともと僕は繊細で優しいので・・・ | 「繊細さんの応援歌を歌う。」繊細ソングライター磯中ゆうき

「繊細さんの応援歌を歌う。」繊細ソングライター磯中ゆうき

「これでいい。」って思えるのは正しいことに出会ったときじゃなく、
楽しいこと・元気になれることに出会ったとき。
聴くと自己肯定できるような音楽を届けたい。



「ゆうきさんがこれまでで辛かったことってなんですか?」と聞かれて、

考えてみたのですが、僕がこれまででしんどかったことのツートップは

 

・20歳前後で、アトピーの症状がめっちゃ酷く出て、色々治療するも思うように治らなかった。
・22歳で進路にめちゃめちゃ悩んだ。色んな人のアドバイスを聞いたけど(から?)、だいぶ思い悩んで、日々そのことを考えていた。

思い返してみると、どちらのときも「自分が分からない」みたいな感覚がありました。今思えば、ですが。

 

「うまく言葉が出てこない」というのもありました。


「この言葉は相手を傷つけてしまうんじゃないか」
「誤解されてしまったらどうしよう」

と思うと、言える言葉がなくて、結果、喋れないみたいな。

バイト先で言われたある意味、気の利いた言葉(?)に救われたりもしました。

 

「彼(磯中)はね、哲学してるんだよ」

 

そ、その通り。脳内はうるさく、色々と喋っているのです。
でも何を伝えたらいいのかが分からない。どう伝えたらいいのかが分からない。
で、結果口数が少なくなる。

そんな感じでした。


ここからどう復活したか??

 

ゲンキンな話なんですが、

アトピーの方は名医と巡り会い、ステロイドを"正しく"使ったところ、1週間くらいでだいぶきれいになって、
そこからほとんど気にならなくなりました。

なんだかあらゆる肩の荷がおりました。

いろんなことで悩んでいて、いろんなことを考えていたはずなのですが、

見た目がきれいになった瞬間、

「あーよかった」「ラクになった」「なにしよっかな♪」

みたいな感じで、ほんとゲンキンなものでした。
 

それで進路についても、少し気楽に考えられるようになった部分があったように思います。

まあ将来のこと・進路の話は簡単ではないので、自分の選択について「これでよかった」と

心から言えるようになるまではやや時間がかかりましたが、

結果的には少しずつ前向きに、明るく、考えられるようになって、結果大きくは悩まなくなりました。

 

長々書きましたが、何が苦しかったかって。実は自分の中では一つの答えが出ていて、

それを伝えたくてこの記事を書きました。

 

「自分が自分に許可を出せなかった」ことがいちばん辛かったです。

 

自分で選んでいるのに、自分で選んでいる気がしないのです。

 

わかりやすいところで言うと、食事ですが、

アトピーと食事って結構関係がありまして、あるときからアトピー直したい一心で

「アトピーに良いもの」という視点で食事を選んでいたんですね。

そしたらあるとき食べたいものが分からなくなっていました。

アトピーに良いものは分かるけど。

 

「これはアトピーに良いから食べる」って

何か食べるときの理由はそれです。

 

食べたいものってなんだっけ?

「食べたい」ってなんだっけ?
 

少しドラマティックに書き過ぎですが、マジでこんな感じで、

「したいからする」って本来はにんげんできて当たり前なんですけど

このときの僕はそれができなかったんですね。

 

なにか"理由が"ないとできなくなっていたのです。

わかりやすいから食事の例を出しましたが、コミュニケーション・言動・行動すべて

何かの"理由"がないとできなくなっていたと思います。

 

でも理由ってもろいですからね。
どんなに理論武装しても、そんなところにはすがれないわけです。
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そんな状態でいろいろな意見を聞くと、まあぜんぶ正しく聞こえてしまって、
その結果、さっきまで正しかった意見は否定されてしまうわけで、もうワケワカンナイって感じで
自分が「正しい」と思った情報が入ってきてはすぐ「壊れ」、また入っては壊れ・・・

 

そんな感じで人は自信を失うのだと思います。一つのパターンとして。

 

で、どうやって復活したかって、まあゲンキンな話に戻るのですが

ステロイドを"正しく"使って、見た目がきれいになってから

すぽんと肩の荷が下りて、なんかやりたいことできるようになったんですね。

 

肩の荷が下りたのはなぜってこれは推測ですが、

おそらく、症状出ているときはなんだかんだその"見た目を気にすること"があらゆることのブレーキになっていたんですが、

見た目がキレイになったもんだから、それまでやりたかったけどできなかったことが

「よっしゃー、できるーーーー。やるーーーー。」と一気に炸裂して、それを一個一個やっていったら

いつの間にか、自分の感覚取り戻せた。食べたいものも食べれるようになった。みたいな。

そんな感じで、「自分に許可を出せる」ように復活したんですね。
このとき同時に「あ、これは治るな。いけるな。」みたいな安心感が心の中にありました。

 

「これ」です。

 

この安心感とか自分に許可を出せる感じ。

 

すべての選択は、ここを通らないと始まらないなと思いました。

どんな理屈があれど、自分の心をいっぺんくぐらせて

「うん、イイカンジー。」

その感覚なくして、心から安心して選ぶことってできないなって知りました。

 

このときから僕の中で「したいこと」ってものすごく正しいこと。強かなものです。

 

そして「理屈」より「感覚」の方がエライです。

 

自己肯定感のために必要なのは理屈じゃなくて

「したいこと」「感覚」なのです。

 

だから、僕はそこにフォーカスした言葉を伝えたいし、そのことに関するエピソードを話したいし、音楽にもそんなメッセージを込めることが多いです。

 

あと、音楽は

 

自己肯定感が低かったとき、自分の感覚がよく分からなくなっていたときでも優しくて、

ある意味、元気なときとも変わらない感動・楽しさ・癒しを与えてくれるし

音楽以外の漫画とか映画とかドラマとかそういう作品も同じで、与えてくれる感情とか感動とか哲学は自己肯定感が低いときでも心に来るものがあって、

 

そう、そこで「ああ、楽しさを持って楽しさを制すって最高じゃん」

もうこれしかないなと僕は思ったのです。

音楽聴いてて楽しくて、聴き終わった後「よっしゃ、がんばろう」ってもう最高じゃん、って。

 

僕は優しいし繊細だし人の気持ちをめちゃめちゃ考えるので←

 

「お前はここが良くないからここを直しなさい」みたいなそういうのは嫌なのです。

言われているとき不快だし、ほとんどのことはそう簡単には直らないし、効果的とは思えません。

そう、心のことにはつべこべ言いたいタイプなのです。つまり、繊細。

 

音楽は、「聴いているとき楽しくて、聴き終わった後も何かもらえたような気付けたようなもっと楽しくなったような気持ちになれる」から最高なのです。

そんなつべこべ言わなくても楽しいですしね。まあ僕はつべこべ言うんですが。

 

 

優しく、楽しく、癒しになる音楽を届けたいと思っています。

 

「これでいいんだ」って思えるような。

 

 

土曜日の夜、最高の音楽を用意してお待ちしていますね。

 

磯中ゆうきワンマンライブVol.11『音ノ助、かさなる。』
11/30(土)@川口キャバリーノ
OPEN 18:10 START 18:30
前売り ¥3300 / 当日 ¥3800(+1drink)
出演:磯中ゆうき with 音ノ助バンド(Gt. 大城拓登 / Ba. 清水友輔 / Dr. 悠弐 / Sax. 松ヶ下要 / Cho. 倉増信行)
花野(O.A)

☆見どころ
・恒例の即興演奏コーナーやります!お題を決めるのはアナタです!
・盛り上がれる曲からじっくり聴ける曲まで、懐かしい曲から新しい曲までたっぷりお届けします。存分に楽しんでください!

 

 


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