先日、実家で飼っていた犬が亡くなりました。

19歳という大往生でした。


19歳って人間で言うと100歳近くなんだそうです。

そこまで生きれるって

ものすごく幸せだなって思います😊


私にとっては2代目の犬でした。

1代目は14歳で亡くなってるんですが、

先代が亡くなってすぐに

祖母も亡くなって、

悲しみが続いたときに

やってきたのが2代目でした。


祖母は父の母だったので、

父は祖母が亡くなってから

元気がなくなってました。

おまけに犬好きな父なので、

続けて起きた出来事は

ダメージが大きすぎました。


家族がずーんと沈み込んでいたときに、

このままじゃいけない!

と思って、動物が苦手な母が

父のために犬を探しにいくことを提案。


すぐに保護センターに連絡を入れて

保護センターで2代目を見つけて

我が家にやってきたのです。


私にとって犬は

ずーっとそばにいる存在だったので、

犬がまた家にやってきたときいて

ものすごく嬉しくて

毎日話しかけていました。


2代目は体が小さかったそうです。

兄弟とじゃれてても

いつもやられっぱなし。


両親が2代目を連れてかえるときも、

車に乗って箱の中でブルブル震えていました。

車に弱く、よく車酔いもしてました。


我が家は室内で動物を飼うスタンスではないので、

我が家に来たときは玄関のところでしばらく過ごしていました。


箱の中でいつも不安そうにしていた2代目。

みんなから

「かわいいね」「イケメンだね」と

声をかけてもらって、

たくさん遊んでもらって、

だんだん我が家に慣れていきました。


いつも鼻先をくっつけてきて、

嬉しいと体を擦り寄せてくる犬でした。


お座りを練習させても

1秒しか座れない。

ご飯を目の前にして、

「待て」の合図を出しても、

お座りを一瞬して

その後、足をバタバタソワソワさせ、

じっと待てないw


お座りしたと思ったら、めっちゃ猫背w

犬なのに。


大事なものは取られないように

真っ先に隠して後からゆっくり遊ぶ。


先代は警察犬ですか!?ってくらい

優秀な犬だったので

こんなにも違うのか!

って驚かされる毎日でした。


両親と2代目はよく旅に行っていました。


車で移動するのが好きな両親は

よく2代目を連れて行ってたんですが、

車に弱いので対策も毎回大変だったみたいです。

何回か連れていくうちに

車にも慣れたんだよね。


ドライブに行った先で散歩してると

「女の子ですか?」と

間違われるくらい可愛い顔立ちをしていました。


性格も穏やかで、むしろ臆病?

めったに他の犬には吠えません。

番犬には全く向いてない犬。

吠えても迫力がないんですw


でも、

そんな2代目でも譲らないときがあったみたいです。


山に行ったとき、

丸太の橋を渡っていると

向かいから犬が渡り始めたそうです。


初めての体験で

丸太橋の上をへっぴり腰で歩く犬。

向かいにこちらに渡ってくる犬がいて

「これはケンカになるか!?それとも2代目が譲るか!?」

と両親は思ったらしいんですが、

2代目は「ウー…」っと威嚇して

そのまま譲らなかったそうです。

2代目でも意地はあったらしいw


でも、闘ったのはその1回のみで

その後の人生でも

特に吠えるわけでもなく

喧嘩するわけでもなく

穏やかに過ごしていきました。


ぽにょちゃんが生まれたときも

ぽにょちゃんを見ては

「クンクン」と鼻を寄せてきて

優しそうに見守ってました。


ぽにょちゃんが歩けるようになると

ぽにょちゃんが触りたそうだったら

じーっと動かず待っててくれる

優しい犬でした。


私が仕事のときに

ぽにょちゃんが

2代目のお散歩に行ったんですが、

ぽにょちゃんのことを気遣って歩く

優しい犬でした。


2代目は

ドライブに行った先で、

必ず話しかけられるアイドル犬でした。


また、動物病院でもよく話しかけられる犬でした。


犬用の柵のところにつかまり立ちをして

鼻をくっつけてくる姿。


自分の💩を間違って踏んづけて

困ってくるくる回っている姿。


自分の尻尾を見つけてクルクル回っている姿。


ツバメのヒナを見つけて

じーっと見て試しにくわえてみたら

翌年、ツバメが実家に巣を作らなくなりました😁💦


予防接種にいって

台の上に乗せられても

全く動じず、ボケーっとしてるうちに

注射が終わるという

呑気な犬でした。


人生で手術を2回もしてるのも2代目の特徴。


でも、難しい手術を2回もクリアしてて

人や運に恵まれた犬でした。

最後はお尻に腫瘍ができちゃったんですが、

高齢で手術は無理な年齢だったので、

毎回、お尻を父は消毒していました。


亡くなる前はもうずーっとウトウト。

それでも、家族が帰って来れば立ち上がって

出迎えてくれる優しい犬。


排泄も支えてやらないとできなくなり

ご飯も固形物が食べられなくなり

水も自力では飲めなくなり

本当に最後は介護。

※私は実家に同居してないので

(家は近いから毎日寄ってる)

2代目のお世話は少ししかできなかったけど

大変な状況でも両親は丁寧に介護していたので

本当に頭が下がります。


それでも、

最後まで生きるんだ!

って気持ちがすごく伝わってきて、

家族みんなで2代目が苦しくないように

いろいろ手を尽くしました。



亡くなる前に

父は2代目に話しかけてたそうです。


「もうそんなに頑張らなくてもいいんだよ。

十分楽しかった。もう後悔はないよ。大好きだよ。」


そんなような事を言ったみたいです。


数日後、

2代目は夜中に眠るように亡くなりました。

蒸し暑さが少し引いた夏の夜のことです。



我が家の2代目は

家族が悲しみにくれているときに

舞い込んできた光でした。


2代目が来たことで

みんな2代目の話で盛り上がって

家族が元気になりました。


そして、生きることの素晴らしさを

教えてくれた素敵な存在でした。


たくさんの思い出をありがとう。

また、どこかで会おうね。