ビーバーが贈る命の歌
命には終わりがある
いつまでもないと わかっていても
いつまでもあってほしい
僕は死ぬことが 年々怖くなってる
その弱さは 憎めないな
…はい、初っ端からすごい歌詞ですね。ビーバーはボーカル、ギター、ベース、ドラムの4人バンドですが、作詞作曲はギターの柳沢さんです。よく「え、ボーカルが書いてるんじゃないの?」と驚かれます。
命=儚い=美しい???
なくなるから 大事にするんじゃない
大事だから なくなれば 辛いんだろう
儚いから美しいなんて
命には当てはまらなくていい
慣れないから美しいんだねって
笑いながら しぶとく 僕は 生きていたいよ
願わくば一緒に
「命は大事だ」ということは多くの人が認識していると思います。しかし、なぜ命は大事なのでしょうか。ここでは自分以外の命について、それがなぜ大事なのかを歌っています。
受け止めながらそれでも生きる
いつまでもないと わかっていても
そのとき 涙は溢れるだろう
でも 僕は幸せが 年々怖くなくなってる
この心は 誇っていたいな
なくなるなら 気づきたくなかったかい
気づけたから 救われた 夜もあったろう
人は後悔する生き物
後悔が悪いわけじゃないんだ
その理由がいつも初めてならいい
慣れないから寂しいんだねって
笑いながら 泣いて 泣いて 今更じゃなくて
今からどう生きるって 問い続けたいよ
「もっと元気なうちに会いに行くべきだった、素直に話すべきだった」という経験がある方も少なくないのではないでしょうか。人は後悔する生き物です。しかし、後悔することは悪いことではありません。後悔を繰り返すことが良くないのです。
別れ際に後悔をするくらいなら、後悔しないように思いっきり生きること、会いたい人には会って気が済むまで話し込むこと。
別れるときに泣いて、泣いても、これからどう生きるのか、前向きに問い続けること。「そんなのいまさら」と投げ出さず、私たちはこれからも生きていかなければならないのです。感謝して、噛み締めて、生きていこうというビーバーなりの応援だと思います。
生きてこそ、生きていてって
人はいつか必ず会えなくなるんだろう
今じゃないと 信じたい 伝えたい
油断じゃなく 願いだ
儚いから美しいなんて
命には当てはまらなくていい
慣れないから美しいんだねって
笑いながら しぶとく 僕は 生きていたいよ
願わくば 一緒に 生きていこうよ
儚くないんだよ
歪(いびつ)でもいい 無様でもいい ごめん やっぱり思っちゃうよ
生きてこそって 生きていてって
別れがいつになるのか、それは誰にもわかりません。「また明日」とバイバイした友達と明日も会えるのか、「お前なんかいなくなってしまえ」と喧嘩した翌日、「ごめんね」と謝るチャンスがあるのか分からないのが人生です。
その「いつか」が、できれば今じゃないと信じていたい、伝えたい、そう思うのが人情です。これは「どうせ明日も会えるさ」という油断ではなく、「明日も会いたい」という願いです。
ただ生きるだけではなく、願わくば「あなた」と一緒に生きたいというところにビーバーの愛を感じますね。
最後に1番熱いパートが続きます。
「儚くないんだよ」もちろん、命は儚くないという意味です。どんなに歪でも無様でもいいから、「あなた」に生きていてほしい、そう思ってしまう自分がいること、そう思える幸せを噛み締めて生きていきたいですね。