演奏会に行って悩むことの一つに拍手のタイミングというものがあると思います
我らMusica Essenceの演奏会はほとんど単一楽章の曲なので、終わった雰囲気で拍手をすれば大体正解になります
私の普段の仕事の一つであるオーケストラの演奏会などでは、交響曲・協奏曲・組曲など曲が終わるまで何度か小休憩のような間が挟まる曲を多く演奏します
そうするとMusica Essenceの演奏会と違って周りを伺い、みんなより飛び出さない・出遅れ無いよう拍手のタイミングに備えなければなりません
こうなると演奏を聴く余裕などあって無いようなものです
でも安心してください、実は音楽においてもある程度の決まり事というのがあるので、それを押さえておけば怖いものは無い・・・のかもしれません
オーケストラの演奏会
一般的に交響曲と呼ばれるもの・・・ベートーヴェンの運命や第9などは4つの楽章から成り立っています
なので3回ほど、曲が終わるごとに短い「間」が入るタイミングがあるので4回目で拍手をすればいいですね?
また、協奏曲は3つの楽章から成っているので交響曲より少ない回数で拍手の瞬間が訪れることになります
ただ、組曲に至っては作曲・編曲者の気分次第なので、その時々でプログラムで何曲あるか確認して拍手するタイミングを予想するしかないのが難しいところです
しかし、音楽では例外なんてものは普通であり、交響曲でも内容的に4つの部分を2つに分けられた2楽章だったり、5つの楽章で構成されているけれど、4楽章と5楽章はそのままつながって演奏されるので実質4つの楽章等、こちらを惑わしてくるあの手この手が用意されているのです
今何曲目?なんて数えても気づいたら曲が終わっていた・・・こうなればもはや最終手段、派手に音が終わったところで拍手をする方法を取るしかありません
残念なことに、これも落とし穴が用意されていて、私たちの中で一番有名な曲だとチャイコフスキーの交響曲5番の終楽章は派手に終わったと思わせて実はまだ続いているので、騙されてしまうとフライング拍手をしてしまう結果となってしまいます
とはいえ音楽の構成においてある程度の決まり事や形があるので派手に曲が終わったらほとんどの場合がその曲の終わりですし、例えまだ曲が終わってなかったとしても「楽しかった!」という気持ちを込めて拍手をしてもらえると、演奏者も「なんか嬉しいかも・・・」と思ってくれるかもしれません
室内楽の演奏会
さて、ここから宣伝も交えたお話なのですが、オーケストラではなくMusica Essenceのような室内楽といわれる少人数で演奏する曲はまた一味違ったものがあります
室内楽では単一楽章の小品といわれる曲、またはソナタ・ディベルティメントなどの名前が付いた複数楽章で構成されている曲が主になり、ソナタは3楽章、ディベルティメントは3~6楽章と幅広い種類が存在しています
基本は緩-急-緩、急-緩-急のように雰囲気と曲の速さが異なるものが交互に現れるのでオーケストラの曲よりはわかりやすいかもしれません・・・が、6楽章などオーケストラではあまり見られない形式などもあるのである種、独特な雰囲気を体験することが出来ます
実は来たる8月3日に私も参加する室内楽の演奏会があります

すでに練習も始まっていて、悪戦苦闘しながら楽器を弾いています
未完成交響曲や、歌曲である「魔王」を作曲したシューベルトの他、オペラ「魔弾の射手を」作曲したのとは別人の(ここ大事です!)ウェーバーの室内楽作品を演奏します
音楽もさることながら曲の構成もなかなかなものなので、今日のお話で興味を持った方は足を運んでいただければ幸いです
ぜひベストのタイミングで拍手をしてもらえればと思います

それでは梅雨も明け、夏本番ですがよき日々を送れますように!
コントラバスの田所でした