今日の講座は、DTPデザインと、電子書籍の制作を学ぶ講座で、今回は電子書籍制作の授業初日です。
今回は初日なので、電子書籍を作るにあたっての基礎知識や、デザインの為のポイントや注意点などを講義しました。
電子書籍って、結構ビジネス的に期待されている感もあるし、実際ビジネスチャンスが多いと思うんですが、もう一つ世間的には認知度が低いですね。
ブレイクスルー一歩手前と、言ったところでしょうか。
まあ、そこがビジネスチャンスの多いゆえんでもありますが。
電子書籍のリサーチ
電子書籍を制作したり、デザインしたりする前に、まず、電子書籍の事を知る必要があります。
そのために生徒さん達には、Amazonの電子書籍を調査して、紙媒体の出版物との違いや、特色を発表してもらいました。
いくつかの結果を発表してもらったのですが、その中で一番皆さんが驚かれていたのが、100円の本があったり、無料の本がある事です。
たしかに、これは通常の本屋さんから考えれば、考えられない事ですね。
「タダの本なんか出して、本屋さんも著者さんも、何の特があんの?」 と関西人の私なんかは、特にそう思ってしまいます。
マーケティング的な考え方
何故、100円だったり無料だったりするのかを理解するには、マーケティング的な考えが必要になります。
これは、結論から言いますと「フリー戦略」や「ブランディング」の為です。
つまり、タダで出しても、それ以外でビジネス的メリットがあったり、著者のイメージ価値の向上につながるためです。
この2つの観点から観ていくと、理解できるものですが、一般的な出版から考えると何故?となりますよね。
紙媒体の電子化??
電子書籍を制作する者にとって、絶対に知っておかなければならない事は、電子書籍とは紙媒体の電子化だけでは無いと言う事です。
単純に、文字をデジタルデーター化したものではありません。
これはデザインをするにあたっても、制作するにあたっても、また出版をする方にとっても認識しなければならない重要な事ですね。
特に制作者にとっては、これを認識しないと電子書籍の可能性を小さくすることになりかねません。
結構生徒さん達も、この事を知らなかったようですが、ネーミングが「書籍」となってるので、どうしてもそう思ってしまうのも仕方の無いことです。
次回は、そのあたりの事、通常の書籍となにが違うのか、をもう少し詳しく書いてみたいと思います。