◉【メルマガ】Digital Music Laboより〜音を彩る♬色が聴こえる〜レッスンで伝えたい楽譜の向こうがわ|広がる音楽力の育て方
こんにちは。Digital Music Labo 音楽講師・森本です。
私たちが使う楽譜には、実にたくさんのことが書かれています。
そして
書かれていないことの中にも、読み取れるメッセージがあることをご存知ですか?
楽譜には、目に見える記号や音符のさきに、まだまだ広くて奥の深い、対話の世界が待っています。
楽譜の奥には、何とかして音楽を書き記そうとした、作曲家の努力や、出版に関わった人の苦悩が見え隠れしています。
記号だけでは書ききれなかった曲の姿や、作曲家の想いが、見えてくるのです。
そんな対話を通して楽譜をながめていくと、よく知った曲にも、見えていなかった一面や、新たな姿が浮かび上がってきます。
そんな不思議なことが...!?と思うかもしれませんが、それは対話の仕方を、知らないだけかもしれません。
音楽も、対話することで無限の広がりが生まれます。
でも、どうしたらそんな風にできるの...?
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私は長い間、楽譜専門のデジタルクリエイターとして楽譜出版の仕事に携わってきました。
ピアノ譜だけでなく、オーケストラや吹奏楽のスコアとパート譜、二胡やハーモニカなどの数字譜、大きなフレットのついたギター教本、レッスンで使える教材や音楽書の譜例など、楽譜と名のつくものは何でも作りました。
過去制作で携わった楽譜は、延べ1000冊以上。
毎月の音楽雑誌から楽譜集まで、ページ数にすると月に800ページ以上、実に毎月10冊に上る量です。
全てを一度に、一人で手がけるわけではありません。
でも原稿を仕分け、最終の校正が上がるまで、制作の全過程を見ています。
もちろん自分もスタッフとして、1曲を通して入力から校正チェックまでこなすのです。
作曲家やアレンジャーによる直筆の手書き原稿にも、たくさん触れてきました。
作ってきた楽譜だけでなく、自分の勉強のために、そして仕事のためにも、日本だけでなく海外の出版社の楽譜も、たくさん見ています。
原典版だけでなく、解釈版や解説譜などもあります。
それだけの楽譜を見てきて、分かったことがあります。
それは
楽譜には、音楽を記述するためのルールがあるということ。
記譜法というのがありますが、それとはまた別のものがあるのです。(一部重なるところも、あります。)
ヨーロッパで出版が始まってから、作曲家は生活のために、教えるために、楽譜を書いて配るようになりました。
音楽を記述する方法は、そこから少しずつ確立されてきました。
記述の中には、作曲家のクセのようなものもあれば、出版社の指向のようなものもあります。
でもその前に、音楽を記述するにあたって、踏襲されている大枠の法則があるようなのです。
残念ながら、それが明文化されたものには、私はまだ出会ったことがありません。
作曲をする方は、もしかしたらどこかで習うのかもしれません。
私はこれを、楽譜を作る仕事のなかで身につけました。
そして楽譜を作るときや、演奏するとき、この記述のルールをもとに、音楽を紐解くようにしてきました。
記述のルールにそって、楽譜と対話することで、さらに深く音楽がわかるようになったのです。
そのことを知った多くの方が、音楽と対話する方法を身につけました。
そして、対話の世界を知った方は、ご自身の演奏や、生徒さんへの指導も、大きく変わったという方が大勢いらっしゃいます。
対話の世界へふみ出すと、音楽の力は大きく広がります。
その方法を、より多くの方に知っていただきたい。
対話の仕方を身につけると、音楽とさらに豊かに向き合えるようになります。
メルマガを通して、お伝えしていきたいと思います。
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