更新しない間
子供から借りた
ある本を読んでいました


『恋空』

読んだ人
いると思いますが…



この本を読んで
久しぶりに、私の中に
現れた男の子がいます

その子は5つ下


今彼と付き合って
ある事によって
欝が再発してた時期があり

その子は
私を心配して
毎日、何時間も
私を励ましてくれました


その子は
ちょっと見栄っぱりで
弱いのに強がりで

気持ちを押しつけず
私を支えてくれました


今彼との事では
一緒に悪口言いながら
一緒に泣いてくれた


毎日、毎日
その子に甘えていました

その子の気持ちも
知っていました
気付いていました



『距離は離れていても
  気持ちは一緒だよ。』

その子が私に
言ってくれた言葉は

つらい事や
悲しい事や
許せない感情とか
狂ったかのような執着
悔しさや戸惑い

一人で感じて苦しいなら
俺も一緒になって感じる

そうすれば…
二人でだったら…
半分に分ければ
少しは楽だろう



陽射しが強くなる頃
珍しく、数日間
連絡を取る事もなかった

久しぶりに
その子の携帯からの
着信が夜中にあった

その子だと思って出たら
知らない声でした

電話をかけてきたのは
その子の地元の友達で

―事故にあい
 意識も戻らないまま
 さっき亡くなりました―


その子がいてくれて
話を毎日聞いてくれて
勇気づけてくれて
心配してくれて
励ましてくれて

楽でした
楽になっていました

だけど
これから先
何かあった時には
もう、甘えられません



その子の
番号やアドレスは

今でも
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