今回の、卵巣がんの手術以前に、

婦人科の病気になり一度手術をしたことがある。

今から13年ほど前の40才ごろの話だ。
かなり昔なので何才の時だったか
よく思い出せないくらいなのだが、
現在24才の娘が小学校6年生だったことで
正確にわかるのである。


子供って、こういう時に

役に立つものだということが
わかった。

婦人科の受診のきっかけによくある
不正出血が続いていた。
ただ、痛みもなく量もほんの少しで、
パンツが少し汚れてしまう程度だったので、
おりものシートで凌いでいた。

たまたま仕事が平日休みの時、自宅近くの

レディースクリニックで診てもらうと、

医師は、「卵巣が腫れているので、

大きい病院へ行ってください」と言った。


その後検査を進めた結果、子宮内膜症 

チョコレート嚢胞ということが判明し、

左卵巣と子宮を腹腔鏡手術で摘出した。

子宮は、特に何でもなかったが、子宮が

あると残した右の卵巣もなるリスクがある

ということで、卵巣と一緒にとってしまった

というわけである。


今回、術中迅速診断で悪性と判明した後、

まだ病理の結果が出ていない時に

ネット検索していると、

明細胞がんは、チョコレート嚢胞の既往と

関係することが多いとあった。


あっ、これだなと確信した。



どうしてあの時、医師は、残した右の卵巣が

将来がん化する可能性を

伝えてくれなかったのだろう。

子宮を取ってしまったから、チョコレート嚢胞

にはならないと考えたのだろうか。

どうして自分は、残した右の卵巣を

定期的に診てもらうということを

しなかったのだろう。


どうして、どうして?


いまとなっては、後の祭りなのである。