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こんにちは。武蔵悠希です。
今週の金融市場、ちょっとカオスでした。
株は下がる。
原油は上がる。
国債利回りも上がる。
そして円も売られる。
相場を見ている人なら
「え、今週なにが起きてるの?」と思った人も多いはずです。
「世界経済終わった」
「これは買い場」
「スタグフレーションだ」
※スタグフレーションとは不況とインフレが同時に起きること。
など、いつもの金融SNS大喜利も始まっていました。
ただ、落ち着いて整理すると
今回の相場の中心にあるのは
原油
です。
原油が上がると世界がざわつく
原油というのは、
ただのガソリンの材料ではありません。
実は
・電気
・輸送
・物流
・プラスチック
・食品輸送
など、現代社会のほぼすべての産業に関係しています。
つまり
原油が上がる = 世界のコストが上がる
ということです。
経済にとっては
なかなか大きな出来事です。
原油価格高騰はインフレの原因の一つです。
原油が上がった理由:イラン情勢
今回の原油上昇の背景には
米・イスラエルによるイラン攻撃による中東情勢悪化があります。
特に市場が警戒しているのが
イラン周辺の情勢です。
中東は世界のエネルギー供給にとって
非常に重要な地域です。
そしてその中でも有名なのが
ホルムズ海峡
です。
ここは世界の原油輸送の
大動脈のような場所です。
世界の原油のかなりの量が
この海峡を通っています。
もしここで緊張が高まると、
投資家はすぐこう考えます。
「原油の供給、大丈夫?」
金融市場はとにかく
最悪のケースを想像するのが得意です。
すると
とりあえず
原油を買う
という動きが起きます。
原油価格の動向はイラン情勢の展開に大きく左右されます。
日本は実は「原油に弱い国」
ここで、日本の話です。
実は日本は
原油高にかなり弱い国
です。
理由はシンプルで
エネルギーの多くを輸入している国だからです。
日本は
・原油
・天然ガス
・石炭
などを海外から買っています。
つまり
原油が上がる = 日本全体のコストが上がる
という構造です。
家庭では
・ガソリン高い
・電気代高い
企業では
・航空
・運送
・製造
などに影響が出ます。
そのため原油が上がると
日本株には逆風になります。
既にガソリン価格には影響出てきますよね。
前日ガソリン入れたら200円近かったので、
価格反映めちゃくちゃ早いんだねと思った。
加速する円安(特にドルに対して)
今回もう一つ目立つのが
円安の進行です。
ただしここは少しポイントがあります。
円はすべての通貨に対して
一方的に売られているわけではありません。
実際には
ドルに対しての円安がかなり目立っています。
一方で
ユーロなどに対しては円買いが入る場面もあります。
つまり為替市場では
「円が弱い」というより
「ドルがかなり強い」
という側面が見られます。
なぜドルが強いのか
理由としてよく言われるのは
・アメリカの高金利
・米国債利回りの上昇
です。
これは確かに大きな理由です。
ただ、もう一つ
見逃されがちなポイントがあります。
それが
原油とドルの関係
です。
原油が上がるとドルも強くなりやすい
世界の原油は基本的に
ドルで取引されています。
これは
ペトロダラー
と呼ばれる仕組みです。
つまり
原油価格が上がる
↓
原油を買うためのドルが必要になる
↓
ドル需要が増える
という流れが生まれます。
今回のように原油が上がる局面では、
エネルギーを輸入する国は
より多くのドルを必要とします。
その結果
ドルが買われやすくなる
という構造です。
つまり今回の為替市場では
・アメリカの高金利
・原油高によるドル需要
この二つが重なり
ドルがかなり強い状況
になっている可能性があります。
株安なのに円安現象
ここが今回の相場の
ちょっと面白いところです。
以前の日本では
株高 → 円安
という流れがよくありました。
海外投資家が日本株を買う
↓
資金が日本に入る
↓
円が売られる
↓
円安
という構造です。
しかし最近は
株 が売られる
↓
円 も売られる
という動きが起きています。
つまり
株安なのに円安
です。
これは
・原油高
・海外との金利差
・日本経済/財政への不安
などが重なり、
円そのものが売られやすい環境
になっているためです。
為替の世界では
「通貨の体力」
という言葉があります。
今の円は、その体力が弱っているのかもしれません。
ハッキリいうと、
何年も政策により弱くさせられたところに
さらに追い打ちを掛けられて、
ますます体力が無くなっている状態です。
原油高+超円安
のダブルコンボが
何倍もの物価高となって
私たちに襲ってくるのかの瀬戸際だと思います。
まとめてみる
今週の金融市場を一言で言うと
「原油ショック気味の相場」
でした。
原油 上昇
↓
インフレ懸念 高まる
↓
国債利回り上昇
↓
株 下落
という流れです。
そして日本では
・エネルギー輸入国
・対ドルでの円安
・海外との金利差
などが重なり、
少し不安定な動きになっています。
マーケットはいつも
騒ぐ → 落ち着く → また騒ぐ
を繰り返します。
今回初めてこのような場面に遭遇している方は
心が落ち着かない方もいると思いますが、
相場は上昇し続けるものではなく、
上げ下げはあるし、
テクニカルが効かない動きもある、
要人の発言で大きく動いたり、
予想以上の値動きも起こりうる、
ということを実感したのではないでしょうか。
くれぐれも感情に任せての取引はなさらぬように。
早くイラン情勢に明るい兆しが出てくることを祈りつつ、
今、目の前にある相場と真摯に向き合いながら
「さあ、目の前の相場で利益を上げるにはどうするのがベストか」
を考えながら、
張り切って頑張ろうと思います。
ゆるすぎた整理でしたが、
相場は続きます。
♠大統領は何をするんだろう、何を発言するか、
イランはどうするんだろう、
日本政府はどんな対応を取るのか
など、
自分ではどうしようも出来ないことを
あれこれ考えるより、
今の相場で自分はどうするか、何をするか・したいか
を考えた方が
利益に繋がっていくと思います。
ゆるすぎる今週の整理でした。
最後に、
今週はイラン情勢が主役で、
陰に隠れちゃっているけど
プライベートクレジット問題も不気味に
表に出始めてきていることはお忘れなく。
