こんなスペックの私です。
つい先日はクズだと思う男性を描いた作品を紹介したのですが、今回はその逆を紹介させて下さい。
いや、クズと書くと語弊があるな・・・
「生きづらい」と思っている女性には、少し響くかなと。
(リンクで公式に飛びます)
あらすじ・・・
過眠症で引きこもり気味、現在無職の寧子は、ゴシップ雑誌の編集者である恋人・津奈木の部屋で同棲生活を送っている。
自分でうまく感情をコントロールできない自分に嫌気がさしていた寧子は、どうすることもできずに津奈木に当たり散らしていた。
ある日突然、寧子の目の前に津奈木の元恋人・安堂が現れる。
津奈木とヨリを戻したい安堂は、寧子を自立させて津奈木の部屋から追い出すため、寧子に無理矢理カフェバーのアルバイトを
決めてしまう。
もうね、とにかく日常がリアルな描写な訳ですよ。
「は?私今までそんな風に彼に当たったりしたこと無いですけど?」
って女性、いますよね?
それがね・・・
これを見ると心当たりザックザク出てくるんですよ
「コンビニでご飯買ってきた」
「焼きそばと、かつ丼」
「どっち食べる?」
「どっち食べたいの?」
「かつ丼かな~」
「・・・私もかつ丼食べたかったのー」ムシャムシャパクー
「・・・」
とか。
ゴシップ週刊誌でライターをしている彼に対し、
「なんでそんな仕事してるんですか?」
「私がその仕事に就いてたら、きっとつまんね~って」
「死にたくなるな」
とか。
いい意味でも素直。
悪い意味でも素直。
私は完全に自分に重なりました(笑)
躁鬱症状を自覚していて、とにかく日々眠たい。
そのせいでやる気もなく、「自分には出来ないことだらけ」と諦めも早いため、行動に移せない。
人にはギャーギャー言うけど、自分に振りかかるとあれこれ頭の中で考え過ぎてしまって思考が停止気味になる。
相手の立場や考え方をなかなか自分の中で処理できず、バカにした態度に見られてしまう。
自分を守ることには必死になれるが、変化を恐れてしまう。
味方は自分しか居ないように感じてしまう。
本当はいつでも本気で誰かにぶつかりたいし、ぶつかって欲しいのに。
なんか、心の奥底では女性ってみんなこういう部分あるんじゃないかなぁ・・・って。
寂しいし。
自立したいし。
甘えたいし。
強くなくちゃいけないし。
「みんながやっているから、やらなくちゃいけない」とか。
そうしたくても、なかなかその一歩が踏み出せず、大事な人を小さな言葉や行動で傷つけてしまって。
本当はそんなことしたくないのに。
そんな「不器用」な女性の部分を、主演の趣里さんが怪演しています。
もう本当、「どうして私の恋愛はうまくいかないんだろう」とか「どうして生きづらいんだろう」っていう人に観て欲しい!!!
そして、少し気分にムラのある彼女を持った男性にも、ぜひ観て欲しい!!!
女性はね、本音言うと本気でぶつかりたいんですよ。
体中もエネルギーを全て使い果たしても、本音で一緒に居たいんです。
面倒くさいだろうけどね(笑)
実際、鑑賞中に津奈木演じる菅田くんの状態を心配してしまったw
本気で目が死んでて思わず「もう別れていいんだよ?」って言いそうに(笑)
役者さんは素晴らしいな。
劇中で寧子が放った
「津奈木はいいよね。私と別れられて。」
「私は私と別れられないんだよ。」
という部分がグッサァァァでしたわww
ほんとそう。
私は一生、私と付き合っていかなくちゃいけないんだよ・・・!と。
とにかくリアルで。
とにかく切なくて。
それでいて、生き方を教えてくれて。
その「一瞬」を感じる為にやっぱり大切な人の存在って大きいなって思うことのできた素敵な作品です。
こちらも上映館少ないので、もし興味のある方いましたら是非調べた上で劇場へどうぞ~!!