こんなスペックの私です。
ダメンズ製造機の素質を見抜いて、彼女であった私をうまく手のひらで転がしていた当時の彼、大輔の話です。(字面が悲しい)
大輔はケチな男でした。(いきなり)
学生だったし、もちろんバイト代だけでお金が少ないのは承知。
いや、違うんです。
彼は付き合った当初、アルバイトすらしていませんでした
大輔曰く、
「親がバイトよりも学業に専念しろって言うから」
とのことでした。
おこづかいは大学生にもなって貰っていたようですが、まあ音楽の趣味や飲み会、付き合いもあり嵩みますよね。
「まめちゃん、次の小遣い出るまで少し貸してくれない?」
こんなこと、付き合った当初はしょっちゅうでした。
本当に今考えるととんでも案件かつとんでもカップルで悲しい(笑)
それでも、大輔は私のこと好きなんだな~信頼しているんだな~と、仕事で精一杯だった私は頼られることが嬉しかったのです。
大バカ者です。
まぁ、当時20歳そこそこですからね。
それにしても自分を安く売っておりました…
夕方に下世話な話で申し訳ないですが、もちろん大輔とのデートも、大輔と営む時も大輔の実家でした
大輔と初めてホテル行ったのは…3年目くらいかも(要らん情報)
しかも、大輔は両親に彼女が出来たとは言ってくれていなかったのです
「え?なんで言ってくれないの?」
「バイトもするな!って言われているのに、彼女出来たなんて言ったら今は怒られそうで…」
ではどうやって彼の両親にバレないように家に入ったかというと…
以前にも出た、裏口の玄関からでした
トイレにも行かれない、うかうか廊下にも出られない
家族に見つかるな!という謎のバイオハザード的デート。
静かに独房のような大輔の部屋で過ごすデートはスリリングでした(笑)
こんな付き合いで彼女だったんだな…と、私、今、震えてます(笑)
しかも寝坊され、携帯も繋がらず、家族にも彼女だと言えないおかげで、12月の寒空で4時間裏口で待たされたことがありました…
そして付き合って初めてのクリスマス
私は大輔からリクエストのあったマーチン風のブーツにしました
私の親からは「お前の彼氏、背は低いし長靴を履いた猫みたいなやつだな」と言われた思い出
大輔からは…
メッセージ付き・飛び出す切り絵のクリスマスカード(全て手作り)
おたまじゃくし模様の指輪。
なんでおたまじゃくし
つーかこれもう卑猥な方でしょ
大輔は私にこう言いました。
「まめちゃん、ペアリング欲しがってたじゃん?」
「俺もお揃いで買ったから」
そういって大輔も指輪を取りだしたのですが…
ペアでもなんでもないやんけ。
むしろ大輔のだけ無地だしシンプルで使い勝手いいやんけ。
なんでわたしはおたまじゃくしなの…
※ここでネタバラシすると、お金もない大輔は近所の雑貨屋さんで
なんとな~くシルバーっぽくて
なんとな~くペアっぽくて
なんとな~くお互いの指に合いそうな
指輪を買っただけ、なんです。
しかも互いにサイズはバラバラ。
私は人差し指。
大輔は親指。
親指サイズのリング買ってどうすんだよww
ちょっと自分の元カレエピソードながら、思い出したら笑える…
全然ペアじゃないし、親指にリングしてる人あんまり見たことないよ…
案の定、大輔はほぼ指輪してくれなかったですけどね(笑)
他にもケチエピソードはいっぱいあるのですが、私が驚愕したのは
●紅茶を飲む際、ポーションを紅茶に浸かるまで容器ごとグラスに突っ込んだ
→大輔曰く「少しでも容器に液体が残るのは勿体ない」
●ゴミ捨て場に粗大ごみとして出されていたベッドのマットを自宅まで持ち帰る
→大輔曰く「購入すると何万円とかかる。棄てるなら貰うしかないでしょ」
●衣料品は全て格安ショップ
→大輔曰く「自分は体も小さいし、量販店じゃ合わない。1点もので安いものを見るとワクワクする」
大輔がお勤めしてもそのケチさは変わらずでした(笑)
あっ、お別れするまで誕生日や記念日、クリスマスは毎回彼特製のイラストやカードでしたよ?
続く