今、私がアートアクセサリーを展示させていただいている


カフェギャラリー「SHINAGAWA1930」は

あの記憶の中の御殿山「原美術館」から、ゆるやかな坂をおりて徒歩10分

2021年に惜しまれつつ閉鎖した同館は、今も群馬県に存在する「原美術館ARC」の原型です。

 

原美術館は東京の真ん中にありながらもその立地から、

御殿山庭園の緑や四季折々の花、鳥や虫のさえずり、滝の音

そして築80年の洋館が持つ静謐さ、螺旋階段やうねるような窓の曲線

コンセプトスイーツを頂きながら、心地よい芝生を臨めるアートカフェ・ダールや

個性的なセレクションが胸をくすぐるミュージアムショップ

そういった「場の力」を感じられる美術館でした。

 

そして、私が今までの人生で一番多く足を運んだ美術館でした。

オットー・クンツリのアクセサリー、篠山紀信の快楽の館、奈良美智の『My Drawing Room』

あの場で開催された展示を思い出すと、一緒に足を運んだ人の顔や会話まで思い浮かびます

私の心の一部を置いてきてしまって戻ってこないので、解体・取り壊しが決まった時から、原美術館の跡地を毎日眺めています。

 

 

そして、令和を生きる我々また素晴らしい美術館が閉鎖の憂き目に遭う瞬間に立ち会っています。

千葉県佐倉市に位置するDIC川村記念美術館は東京駅からの往復直通バスが通う便利な立地でありながら

里山を背景に広がる壮大な緑の景色と、原美術館のホールを想起させてくれる「木漏れ日の部屋」を有し

モダニズム建築の中心人物、海老原一郎氏が最期に手掛けた「重なる二つの円」をモチーフにした建物までもが見物です。

 

レンブラントやモネやルノワールと言った美術史上欠くことのできない多くのマスターピースを所蔵し

中でも「瞑想する絵画」マーク・ロスコのロスコルームはアジア唯一の特別な部屋。

どの宗教にも依らない、純粋な祈りのための部屋としてロスコ自身が描き願った作品「在り方」の集大成です。

 

川村記念美術館が持つ「場の力」や

唯一無二のロスコルームを無くしてていただきたくはありません。

私も来月にまたお邪魔させていただきます。

ご一緒していただける方がいらっしゃいましたら是非ご一報くださいませ。