無線lanルーターの距離を比較してできるだけ多くまで飛ぶ機種が良いと言われる方がいます。
でも実はこれには誤解があります。
というのも、日本の電波法では無線lanルーターの出力の上限は10mWと決まっており、どんなにハイスペックの無線lanルーターでもこの上限は超えられないためです。
ちなみにこの10mWのルーターで全く障害物がないところで電波を飛ばしてみると、100m程度は届き、最大で200m以上の受信に成功した実験が過去にあるそうですが、これは障害物がないためです。
住宅やマンションのような壁などの障害物がある場所では100mも飛ばず、障害物にぶつかるたびに減衰して反射してしまうので、家で使っていても電波が届かないエリアができてしまうんです。
では、電波の強さに影響があるのは出力で無ければ何なのでしょうか。
それはアンテナ数とアンテナの性能になります。
例えばアンテナ数ですが、少ないもので2本、多いもので4本程度が外付けされていますが、機種によっては内部に仕込まれていて外にアンテナが無いものもありますが、出力の上限はきまっているので、どちらが強力という訳ではありません。
ですが、アンテナから発せられた電波は同心円状に広がっていくので、このアンテナの角度や向きを変えることで繋がり易くなることがあります。
他にも、アンテナの性能としては複数のアンテナを束ねて一気に電波を送るMIMOという技術があり、このような機能が付いている無線lanルーターであれば比較的障害物があっても繋がり易くなりますね。
無線lanルーターの選び方のキーポイントについてまとめている「無線lanルーター 選び方」もご覧ください。