ピアノ熟練者の『即興ピアノ連弾』が
難しい理由についてお話しします。
初心者でもそんなに弾けるのであれば、
ピアノ経験者であれば、
もっと上手なんじゃないか!
一見そう思えます。
しかしそうではないんです。
そうでない理由はきちんとあります。
※『練習0秒即興ピアノ連弾演奏法』とは、
初心者がデタラメに弾いたピアノの音に、
横で私が音を足して、
自分で弾いたという脳の錯覚を利用して、
練習0秒で、
その場でピアノが弾けたという
体験をしてもらうものです。
ほとんどのピアノ弾きの人が
即興ピアノ演奏ができないのは、
心が無垢のまま、『響き』そのものとして、
はじめに音と出会うのではなく、
譜面学習の末、
大学になって和声進行を覚えるため、
感性だけで弾きなさい!
と言われてしまうと、
どうしていいのかわからないからです。
※一流の腕前のピアニストで即興表現も兼ね備えた、
素晴らしい音楽家の方ももちろん大勢いますよ!
音楽の和音進行のパターンは
実は決まっています。
楽曲はDNAによく似ています。
和音はそれぞれ大きく分けて、
役割によって
3つのグループに分けられます。
全ての和音は、
Tグループ、Sグループ、Dグループ
に属します。
さらにその組み合わせパターンも
実は決まっています。
TST TDT TSDT TDST
の4つしかありません。
このパターンを専門用語で
『カデンツ』と呼びます。
音楽の専門家でない人は
驚くかもしれませんが、
全ての音楽は、
この4パターンの組み合わせでできてます。
感性で弾く体験がほとんど無く、
このような理屈を先に知ってしまうと、
音楽が、
DNAの記号のように感じてしまいます。
誤解しないでいただきたいのは、
名曲を弾く時は、
その名曲の強烈な印象があるので、
その限りではありません。
ここで言うのは、
それでも即興ピアノ演奏をしようと、
した時のことを言っています。
即興で何かを弾きましょう!
と言われると、
表現したい音楽をイメージする前に、
カデンツの法則、
つまりTSTの次は、TSDTで…
と頭がなってしまうのです。
要するに曲が機械的、とってつけたように
ありきたりの音楽に
なりがちだということです。
実質的には、
これは即興ピアノ演奏では無く、
和音弾き、コード弾きです。
まず和音を頭で決めてから、
それに乗るメロディーを
乗せていっているのです。
理想は、こうした和音分析を行わないで、
無垢に頭の中で鳴る音を
そのまま指で弾くという感じがいいのです。
要するにあえて和音分析をしない、
していない状態で弾くことが、
本当の即興ピアノ演奏なのです。
そして即興ピアノ連弾がなぜできないのか?
その前に、なぜデタラメに弾いた音なのに、
音を足されれると音楽になるのかについて、
もう一段深い説明をします。
実を言うと、
この世は美しい音楽で満たされています。
ただそれが聞こえないだけです。
潜在意識の底の音楽脳が開花すると、
それを聞くことができます。
美しい自然の音や、
鳥のさえずりが鳴っていると、
女性のコーラスやハープやチャイムの音が
聞こえてきます。
はっきりとした音楽で聞こえるので、
そのまま譜面に残すこともできます。
おそらくモーツアルトは、
こうして譜面に書き残したのだと
思われます。
その潜在意識の音楽脳を誰かに刺激され、
無垢に弾こうとすると、
空間に流れている音楽を、
人は奏でようとするのです。
要するに私が音を足す行為とは、
この呼び水の役割を成しているのです。
ここでは何が言いたいのかと言うと、
私は、
『その初心者の人の音に
合わせているのではない』
と言うことが言いたいのです。
二人して、
本来流れている美しい音楽を
共同で弾こうとしているのです。
音楽の意思そのものに、
二人して委ねているのです。
しかし、隣で弾く人が、
熟練され、
自分の音楽を完成させているとすると、
こうなります。
その人は
その自分の音楽を表現しようとするので、
私はそこに立ち入ることが
できなくなるんです。
今奏でるべき音楽が、目の前にあっても、
その人が、自分の完成させた音楽を
表現しようとしている限り、
私が音を足しても、
本来表現すべき音楽にはなりません。
強引にその人の音楽に、
合わせることはできなくもないです。
しかしその途端、
私は出来の悪い学生になってしまいます。
ミスタッチを繰り返し、
相手の演奏についていくのが
やっとになります。
一方、
ピアノを全く弾けない人の頼みの綱は、
私と言うことになります。
私に全てを委ねると、私を通して、
『音楽の意思」
が流れ込んでくるんです。
ですから、
皆さんはいきなり初めから弾き始めます。
程なく弾いていると、
音がどんどん合っていきます。
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