5月末、公開初日の夜に映画「20歳のソウル」を見に行きました。
私は普段、定価の半額くらいで映画が見れるチケットを買うのですが、
5月末までに使わなければいけないチケットがあって、
何を見ようかなぁって決まらないまま、
とりあえず、5月初めにもポイントを使って映画を見に行きました。
その時の予告で見た中で、やっぱり恋愛系はもう見ても全然何も感じないし、
洋画のお金だけかけたありえない世界とかも興味もてなくて、
全部の予告の中で、「大河への道」(伊能忠敬の死後に地図を完成させる話)か
「20歳のソウル」(吹奏楽部の男子学生が高校の応援歌を作った後病気闘病の末20歳で亡くなる実話)
のどっちかにしようと決めました。
そのころ仕事がハードで、非現実的世界に思いを馳せられないくらい、現実的なものしか見れない気分でした。
その後の数週間で、やっぱり何か口実つけて泣きたい気持ちだったので、20歳のソウルに決めて、公開初日の仕事帰りに見に行きました。
実は私、何を隠そう、吹奏楽部でトロンボーンを2年やっていました。
たった2年なので堂々と言うことでもないのですが…。
そしてこの20歳のソウルの主人公の浅野大義君も吹奏楽部でトロンボーン奏者でした。
私は中学校で吹奏楽部に入るまで、自分には音楽の才能しかない、って思っていました
ピアノも習っていないのに
なぜかそう思っていて、音楽が大好きで、歌うのも演奏するのも好きでした
。
ただ、人前に出ることだけ苦手でしたが
それで中学校で迷うことなく吹奏楽部に入りました。
本当はテニス部にもあこがれていたけど、1年の内は球拾いだけで、朝練がめっちゃ早いと聞いて即あきらめがついたのに、
吹奏楽部は運動部並みに走って、腹筋、背筋、足上げ腹筋、机を持ち続ける…など、
特にコンクール前とかは朝早くから夜遅くまで練習していました。
本当はやりたかった楽器も出来なかったので、小学校の時から憧れてた先輩がやっていたトロンボーンに決めました。
私は譜面通りというよりは、耳で覚えるタイプ(つまり感覚?テキトー?)なので、
一生懸命譜面通り演奏するというのは苦労しました
音楽を聴く時は、真剣に楽譜を追いかけながら聞くのが習慣になり、
一時期私は本当は音楽が嫌いかもしれないと思ったこともあります
とまぁ私の話になってしまったのですが、
この映画の主人公の大義君は、子供の頃からピアノもやっていたようで、
高校野球で吹奏楽部が演奏するオリジナル応援歌を作曲できる程の方でした。
その音楽は今も母校で演奏され続けているそうです
本当に素敵な映画で、感動もしたし温かい気持ちにもなれました。
一生懸命やり抜くっていう、若いパワーのすごさも眩しく感じました
この映画を見ようと決めた理由の一つであった、尾野真千子さんの演技もすごかったです
彼女の演技で、ドラマ「この世界の片隅に」で娘が原爆で死んだときの演技とかがすごくて、
この人が体当たりで演技するのを見るのが好きになったのですが、
今回も、息子が病期と戦いながら、体を無理してでも作曲をやめない時、
自分の父親役の平泉成さんに遂に泣き崩れるシーンがめちゃくちゃ辛かったです。
この人の泣く演技はいつもボタボタボタって涙が落ちます。
ホントにどうにもならない出来事で苦しい時って信じられないくらい大粒の涙がこぼれたりするので、何かリアルに感じるんですよね。
あとは部員役の前田航基くん(元漫才師のまえだまえだのお兄ちゃん)の目立とうとする感じのいい意味でわざとらしい演技も好きでした。
後で口コミを見たりすると、二人の演技は大げさで邪魔だったという人もいましたが、
私は、ほんとに息子がいなくなっちゃうと思った時のお母さんは、
あんな感じで、何を言ってるかも分からない言葉にならないような泣き方をすると思うし、
高校生の頃は、人の目を気にするようなわざとらしい態度をとったりすることがあるので、
あれは演技だとしてもそうじゃないとしても、等身大の高校生らしい雰囲気が出ていたと思いました
告別式には、声をかけた吹奏楽部員やOBなど164人が集まり、彼の作曲した「市船ソウル」をみんなで演奏し、
「大義、大義、大義!」って応援の掛け声を精いっぱい言うシーンとかも、
私、一人で見に行って、もうずっと泣いていました
こういう時、人の目を気にせずに泣けるから一人で行くのもアリです。
余談ですが、今年の大河ドラマの「鎌倉殿の13人」のオープニングの前奏が、
静かに始まりジャーンと終わり、ピッコロかフルートのピヨロローに続き、
多分ティンパニ当たりが、ドコドコドコドコドン!ジャーンジャーンジャジャーン!!みたいな、
(分からんな笑)
静かなとこから一つの音がなって小さな音からだんだん大きくなる感じがカッコよくて好きです
よく考えたら、暴れん坊将軍(…はちょっと違うかな?)とか必殺仕事人とかもそんなような気がします。
あと、タイタニックの主題歌とかも静かに始まってサビで大音量みたいなのも似てるかも。
多分吹奏楽で最初にやった課題曲とか顧問の先生の強弱の付け方とか、
オーケストラとか吹奏楽の演奏が、魂に刻まれて無条件に好きなんだと思います

あまりに気になって、どこか吹奏楽部とか交響楽団とかが演奏している映像無いか調べてしまいました。
(結構調べ魔です💦)
吹奏楽部で有名な大阪桐蔭高等学校?の方が演奏してる動画が一番しっくりきました。
前奏終わって最初の盛り上がりの後Aメロ的な感じで始まるんですが、
そこは多分トロンボーンやユーフォが低音で主旋律を演奏していました。
そして繰り返し同じメロディーをやるんですが、今度はトランペットの高めの金管楽器に変化します。
カッコよかったです
やっぱ吹奏楽の演奏って心が揺さぶられます。
だから、この映画の中で他にも大義君が作った音楽が挿入歌でいくつか使われているんですが、
吹奏楽的なリズム感がどうにも懐かしいのか何なのかキュンとするんですよね
今で言うエモイって感覚ってこれかな??みたいな(初めて使った笑)
この映画の原作って、本にもなっているんですが、
映画見た後、調べまくって、他の音楽も聴いてみたりして、キューってなりました
映画公開を記念して、船橋市で大義君の遺品とか楽譜とか展示されているらしいと知って、
それ見るためだけに行こうかと思うくらいハマりました。
(一応まだコロナ禍だし、そういうの好奇心みたいな感じで見に行っては申し訳ないような気持ちにもなったりしたのでやめましたが…)
そう、最後にもう一つ。
昔は映像で見てイメージがついてしまう前に原作を読みたい派だったのですが、
最近は本を読む時間が省けて、映像でバーッと見ちゃう方がコスパ良いのかなと思ったりしてます