1月2日、入院5日目。今朝も10時に電話をしたら、昨日よりさらに悪くなっていると言われ、すぐに病院へ行った。
病院の隔離室でチャンミを見たら、顔を上げてキュイキュイ泣いていた。
まだ少しは元気があるみたい。本当に弱ってきたら顔も上がらずぐったりするらしいので、チャンミはまだ体力が残っている。
パルボウィルスは5-7日で免疫ができて自然回復するらしい。それまでチャンミががんばってくれれば助かるはず。
今日で5日目なのでもうちょっと。。
今朝は8回以上下痢をして、数回嘔吐したので心の準備をしておいてくださいと言われた。
下痢と嘔吐がおさまれば点滴で体力回復してくるはず。。どうかもうおさまって欲しい。
小さい声でずっとキュイキュイ泣いているので、どうしてですか?寂しいからですか??と聞いたら
パルボウィルスは普通の下痢や嘔吐と違い、かなり痛みがあるからと言われた。
痛み止めは?と聞いたら今朝打ったが効かないらしい。
もう治らないのなら、せめてうちに連れて帰って安心させてあげたいといったら、まだ可能性がゼロではないのでそれは反対された。
日本の獣医さんに電話して聞いてみたら同じ事を言われたので、チャンミは辛くてかわいそうだけど治療を続けることにした。
日本からのお守りがまだ来ない、、、あれが来ればすぐに持って行ってチャンミのそばにおいてもらうのに・・・。
どうか助かりますように、、、がんばれチャンミ!!
夕方6時過ぎ、ようやくお守りが到着した!
だいぶ心強い、、、夜8時半の診察に合わせてもっていこう。と思っていたら、夕方7時前に病院から連絡が来た。
チャンミの容態が良くないからすぐ来てくださいとのこと。
私と彼は大急ぎで病院へ向かった、お守りを持って。
ただ、韓国は1月1日が祝日で2日から仕事の人がほとんど。
それに雨も降っていたので車の渋滞がひどい。
私たちはまず地下鉄でヨクサムまで行ってそこからタクシーに乗った。 が、タクシーは全く動かないので降りて走っていった。
何とか病院に着いたのが7:40すぎ。チャンミの隔離室に入ったら彼女は体がびしょぬれに見えた。
びっくりして先生に聞いたら、もう起き上がる元気がないので寝たままおしっこや下痢や嘔吐を繰り返したせいで体が濡れてしまったと言われた。
それでも私が声をかけると目を大きく開いてクンクン言っていた。
先生から、多分もう助からないから痛みを取ってあげてはどうだ?と言われた。
私は「治る確率はゼロなんですか!?もう希望がないんですか??」と強く聞いたら
チャンミは5日の間に腸内(小腸)の粘膜の絨毛が全て無くなってしまい、自分で栄養を吸収できない状態になっていると言われた。
それに白血球がとても少なくなっていて(パルボウィルスにかかった場合の特徴)、もう待っても回復するのは無理に近いと言われた。
私はしつこく、可能性ゼロなんですか?と聞いたら、助かるとしたら奇跡です。と静かに答えられた。
それよりチャンミは痛くて眠ることもできず苦しんでいるのだから、もう治療をやめてはどうかとしきりに勧められた。
だが私たちは奇跡を待ちますといって治療を続けることにして、チャンミの首にそっとお守りをかけた。
すぐにかけつけられるように近くにいてくださいと言われ、とりあえず病院のそばのカフェに入った。
チャンミが痛がって苦しんでるのを見ると、治療を続けていいのかすごく迷った。
ママに電話して意見を聞いたら、ママなら可能性が1%でもあるのならできる限りのことはしてもらう!とのこと。
でもチャンミが苦しんでるでしょ!?と言ったら、でもチャンミはがんばって生きようとしているのだから、あなたもがんばらないと!!と言われた。
それで私は改めて治療を続けることを決心した。
チャンミが痛がっているのを私も見なきゃいけないと思い、病院へ戻った。
隔離室に入ると、チャンミは半分目を開けて上のほうを見て、クンクン泣いていた。
もうほとんど意識はないみたい、、、声をかけようか迷ったけど、チャンミの治療の為には私はいない方がいいと思い先生の後ろからそっと見守ることにした。
この先生には本当に感謝している。前出の安楽死を勧めた二人の先生とは別で、チャンミに本当に本当によくなってほしい!と言って付きっ切りで看病してくれた。
夜の12時までは4時間くらい一度も下痢・嘔吐がなかったので、少しだけ安心していたら、12時過ぎで下痢をして、その後戻してしまった。。。
先生は、、とても危険な状態です。と言った。
その後午前2時に電解質を作る(??)ための注射をしたら、やはりチャンミの体力ではもう受け付けられないようですぐに苦しがって戻して下痢してしまった。
先生が、、もうチャンミは心臓まで弱っていて呼吸困難で苦しんでいます。人工呼吸器をつけます。と言って手術台にチャンミを運んだ。
血便が出て、鼻水も出て、人工呼吸器をしていてもとても苦しそうだった。もう意識はほとんどなく、声をかけても反応しないで泣いていた。
先生によると、口からだけでなく鼻からも戻しているので呼吸ができず苦しんでいる。それにくわえて下痢するたびに消化器官が破壊されてチャンミがとても痛がってるそうだ。
もう望みはありませんか??とまた聞いたら、もうありません。と初めて言われた。
人工呼吸器をしていても数時間で天国に言ってしまうと聞き、このとき初めて安楽死のことを考えた。
安楽死の注射もチャンミは痛いのですか?と言ったら、まず睡眠薬を注射してその後安楽死の注射をするので痛みは全く無いとのこと。
それでも受け入れられない私は、先生に「どっちがチャンミが望んでいることだと思いますか?」と聞いたら、先生は考えた末、「私はチャンミのことをずっと近くで見てきて、もう痛いのをとって欲しいと思ってると思う」と答えた。
この先生は最後の最後までチャンミを助けようと1%の望にかけてくれた。その先生が言うことなら受け入れようと思い、私たちはチャンミを楽にしてあげることにした。
1月3日午前2:58、痛みも無く、泣きもせず、もがき苦しむことも無い安らかな最後だった。
先生は私に席を外したほうがいいと言ったが、犬の十戒で読んだ「最後に悲しいからと言って一人にしないでください。ちゃんと見送ってください。」と言う箇所を思い出し、絶対に付き添うと言った。
チャンミとの別れは辛かった。苦しませてごめんね。もっと早く楽にしてあげればよかったのかな、、。一緒にいる間何にもしてあげられなくてごめんね。もっともっと幸せに生活させてあげたかったのに。。。と、チャンミに対する懺悔の気持ちでいっぱいだった。
始めに寄生虫で具合が悪くなったとき、この病院に連れてこなければよかったのかな、、(チャンミはそのときパルボウィルスに感染した。)とかいろいろ考えるけど、もうどうしようもなく、チャンミに謝るしかない。
そのあとチャンミを1日自宅に連れて帰っていいという許可をもらい、その前に病院内にある美容院でシャンプーしてもらった。(明け方なので今は病院内には先生と私たちの3人しかいない)
チャンミにとっては生まれて初めてのシャンプー。元気になったらここにトリミングに来ようねと話していたのに叶わなかった・・。
その先生には本当に感謝の気持ちでいっぱい。最後にチャンミの体にキスをしてくれた。
そしてきれいになったチャンミを包んでタクシーで帰った。
チャンミ初めての新居。引越しの当日から入院したので、チャンミは新しいおうちに来るのは初めて。
夜景を見せたりいろいろ話しかけたりして、短いひと時を過ごした。
それからチャンミ専用のベッドに寝かせ、お線香をあげた。
悲しい、悲しい。。。まだ受け入れられない。
自分の力ではどうにもならないことがあると痛感した。
愛するものの死より辛いことは無いと思った。
他のことは全てどうなってもいいからチャンミを助けて欲しいと思った。
短い時間だったけど、チャンミとの時間は最高に幸せで貴重なものだった。安らかに眠ってね、チャンミ。
これからもずっと忘れないから、たまには天国から会いに来てね。夢の中でもいいからね。
† 犬の十戒 † (犬の飼い主のための十戒)
The Ten Commandments of Dog Ownership
1. My life is likely to last ten to fifteen years. Any separation from you will
be painful for me. Remember that before you buy me.
私の一生は10~15年くらいしかありません
ほんのわずかな時間でも貴方と離れていることは辛いのです
私のことを買う(飼う)前にどうかそのことを考えて下さい。
2. Give me time to understand what you want of me.
私が「貴方が私に望んでいること」を理解できるようになるまで時間を与えてください。
3. Place your trust in me-it's crucial to mywell-being.
私を信頼して下さい...それだけで私は幸せなのです。
4. Don't be angry at me for long and don't lock me up as punishment. You have your work, your entertainment and your friends. I have only you.
私を長時間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないで下さい
貴方には仕事や楽しみがありますし、友達だっているでしょう
でも...私には貴方だけしかいないのです。
5. Talk to me sometimes. Even if I don't understand your words, I understand your voice when its speaking to me.
時には私に話しかけて下さい たとえ貴方の言葉を理解できなくても、
私に話しかけている貴方の声で 理解しています。
6. Be aware that however you treat me, I'll never forget it.
貴方がどれほど私を扱っても私がそれを忘れないだろうということに気づいてください。
7. Remember before you hit me that I have teeth that could easily crush the bones of your hand but that I choose not to bite you.
私を叩く前に思い出して下さい 私には貴方の手の骨を簡単に噛み砕くことができる歯があるけれど
私は貴方を噛まないように決めている事を。
8. Before you scold me for being uncooperative, obstinate or lazy, ask yourself if something might be bothering me. Perhaps I'm not getting the right food, or I've been out in the sun too long, or my heart is getting old and weak.
言うことをきかない、頑固だ、怠け者だとしかる前に私がそうなる原因が何かないかと
貴方自身に問い掛けてみて下さい。
適切な食餌をあげなかったのでは?日中太陽が 照りつけている外に長時間放置していたのかも?
心臓が年をとるにつれて弱っては いないだろうか?
9. Take care of me when I get old; you, too, willgrow old.
私が年をとってもどうか世話をして下さい 貴方も同じように年をとるのです。
10. Go with me on difficult journeys. Never say, "I can't bear to watch it, or, "Let it happen in my absence." Everything is easier for me if you arethere. Remember, I love you.
最期の旅立ちの時には、そばにいて私を見送って下さい 「見ているのが辛いから」とか
「私の居ないところで逝かせてあげて」なんて 言わないで欲しいのです 。
貴方が側にいてくれるだけで、 私にはどんなことでも安らかに受け入れられます 。
そして......どうか忘れないで下さい 私が貴方を愛していることを。