”47Ronin”(2013年)は赤穂浪士四十七士の討ち入り譚の翻案ものである。これをPictionで観た。Pictionにも結構見るべき映画が揃っている。(名画かどうかは保証しないが・・。w)
47RONIN←YouTube.
☆ということで、WSJ(2013/12/11 7:21pm)にはこんな記事があった。 ↓

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日本で不人気の「47RONIN」―ハリウッド版「忠臣蔵」の興収が悪いわけ
3D映画「47RONIN」のプロモーションのため来日したキアヌ・リーブス(11月18日)


 侍が登場する。特殊効果も惜しみなく使われている。それに映画「マトリックス」の主演俳優と国内の有名スターが出演している。それなのに、なぜ映画「47RONIN」は日本で人気が出ないのだろうか。その原因を探るべく、JRTは街へ出た。

「47RONIN」は日本の演劇界で最も重要な演目の1つ、「忠臣蔵」に基づいているものの、米国映画の興行収入を集積・分析する「ボックスオフィス・モジョ」によると、日本における公開初日を含む先週末の興行収入は130万ドル(約1億3400万円)と、ランキング3位に終わった。上位にランクインした日本映画に負けた格好だ。

 家臣の侍たちが自害した主人の敵(かたき)を討つという「忠臣蔵」のハリウッド版は制作費1億7500万ドルをかけた大作で、巨人や鬼、容姿が変貌する魔女といったファンタジーの要素も盛り込まれている。オリジナルの「忠臣蔵」は実際に起こった史実に基づいている。米国本土では25日に公開される。

年金生活者のイシカワ・ジュンジさん(64)は東京の映画館の入り口に貼ってある3枚の映画ポスターの前で、キアヌ・リーブス主演の「47RONIN」には興味がないと話した。「殺伐としている」からだという。

イシカワさんは時代劇コメディー「清須会議」と、アニメ製作会社スタジオジブリの最新作「かぐや姫」のどちらを観ようか迷っていたという。「47RONIN」が「忠臣蔵」のハリウッド版であることにさえ気づいていなかったと話す。

イシカワさんは「広く宣伝されていなかったのではないかと思う。(この映画について)知らなかった」と言う。ポスターも情報量が少なく、英語のタイトルも「忠臣蔵」と結びつかなかったと話す。

「47RONIN」を観た人の中からは、この映画を楽しんだ人からも、日本の映画ファンがこれを気に入るかどうかについて懐疑的な声が聞かれた。

久保喜広さん(53)はこの映画を「完全なファンタジー」と表現し、「一言で言うと変な映画だ」と感想を述べた。

久保さんは「日本の外ではきっと受け入れられるだろうが、日本では、特にある程度年齢がいっている人、つまりオリジナルをわかっている人には違和感があると思う」とし、「(この映画は)忠臣蔵じゃない。まったく別物」だと言う。「まるで違うものを史実に基づいていると言っている」と久保さん。

日本でこの映画がうまくいっていない背景には、評判の悪さというより、マーケティングのまずさがあるようだ。そのことを示唆するように、映画館の外にいた匿名希望の男性はこの映画のことを知らないと言った。

JRTが内容を話すと、男性は「47RONIN」を観るためチケット売り場に並んだ。
記者:Shawn Schroter and Miho Inada
原文(英語):Japan Unbowed by ’47 Ronin’
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2013/12/10/japan-unbowed-by-47-ronin/

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 以上引用終わり。
 確かにこれを〔忠臣蔵〕だと言われても私は返答に困る。〔忠臣蔵〕をベースに翻案した壮大なファンタジー映画だということでいいだろう。我々が知っている〔忠臣蔵〕とはコスチュームも筋立ても全然違うし、お姫様と魁(キアヌリーブス)との恋物語なんて初耳だ。息子・主税(ちから)が最後に綱吉の命によって赦免されるなんて話も聞いたことがない。全く別の違う映画だという理解でOKなら別段異論はない。アメリカ人の発想は日本人とは随分違うんだなとは感じたが、それなりに楽しんで最後まで見られた。w