今日は朝から、先日の台風で浸水したテントをひっくり返すところから始まりました。テントの中に入れてあった寝袋やマット、ラジカセ、飲料などが全てテントの中でプカプカと浮いていたので、救出して近くのテニスコートのフェンスに全て立てかけました。あまり太陽が出ていないので、今日一日では乾かないかもしれないなぁ、と思ったけど、無事に乾いたようでした。そんな状況でビチャビチャだったラジカセは奇跡的に無事で、みんなで6時半からラジオ体操をすることが出来た。ラジオ体操の始まりの曲は希望的だなぁ、と思った。
「新しい朝が来た♪希望の朝だ♪」ですよ。
ちなみに宿泊地付近は被害もそうないようで、風景に変わったとこはなかった。
 ボランティアセンターで受付を済ませてスコップなどの道具を借りていざ出発!20分位走ったあたりからか、車窓の風景がガラッと変わり驚いた。家やブロック塀は崩れ、車はひっくり返ったり見たこともない破壊のされ方。そして間もなくご依頼のあった家に着いた。可愛いお母さんが一人で待っていらっしゃいました。家の中も外も、元の状態がわからないくらいになっていて、お母さんの様子からはわからないけど、ショックだろうなぁ、と思った。出来る限り片付けて、前進しているんだ!という気持ちをお母さんが持てるように、と願ってお庭の片付けに投入した。途中途中、お母さんは楽しそうに私たちとたくさんお喋りをして下さった。お母さんは
「こうして来てくれなければ、明日のことなど考えられませんでしたよ。ありがとう。」と言ってくれました。今まで、私はなんだかボランティアって一時的なものだから、根本解決できてない…なんてどっかで思っていた。ゴミ拾いのボランティアしかしたことのない土台で。だから本当に、自分の薄さを知った。この一瞬で明日に希望を持って生きていける人がいる。本当に素晴らしいことだった。また、片付けていく中でお母さんの大切にしていたローリエの植木と、マッサージグッズが見つかって相当喜んでいた。
「今日はいいことばっかりある~」と歌うように呟いていました。私も本当に来てよかったと思った。活動第一日目にしてボランティアに対する価値が既に変わりました。無償で人のために何かしたいという想い自体は多くの人が持っているが、実際にする人は少ないから、お母さんもこんなに感激してくださるんだろうと思った。そんな触れ合いを通じてお父様のみ言を思い出した。
「天国を願う人は多いけれど、天国を創ろうとする人は少ないのである」みたいな?すいません、何処か間違えてるかもしれませんが、そういうつまり、経験に勝るものはないと思いました。砂糖の味は言葉でどんなに説明するよりも、一度舐めてみなければわからないのだなぁ。このみ言も、頭では理解していたが、今日肌で実感して初めて自分のものとなりました。貴重な一日をありがとうございました。