被災地の状況をレポートするにも、実際問題、文章では表現しきれないところがあります。
ラジオやテレビで雰囲気はわかるとは思うのですが、現地の状況は、実際に現地に行って見ないとわからないとしか言いようがない状況です

活動状況としては、本部から派遣されている人員を3部隊に分けて活動しています。
私と洋一さんは、一世を中心としたチーム(7人)の中にいて、マイクロで生活して現地で活動しています。
他は、祝福二世が中心のチーム、こちらもマイクロですが、マイクロ経験が無い二世の兄弟達のチームです。
もう一つのチームは、祝福二世中心ですがマイクロではなく、CARPの仙台学舎からバスで寝泊まりして活動しています。このチームはマイクロ経験があるので、こういう形になったようです。
現地でボランティアの登録を済ませば、すぐに活動できる体制になっています。
活動時間は9:00~16:00と定められていて、そんなに活動自体は長くはありませんが後片付けやボランティアセンターへの報告でなんだかんだと時間はかかってしまっております。
作業は、家屋に侵入した泥を外に出す作業や、破損した家財道具を外に運ぶ作業など、かなり力のいる作業です。
大変な作業ではありますが、男性だけでなく、女性もたくさんいます。女性も同じ作業をしています。頑張っている姿を見ると、男性としてはとても頭が下がります。
被災場所にもよりますが、石巻市でひどいところだと1.5~2メートルぐらい浸水していたようです。
作業はチーム単位で作業していますが、時に一般のボランティアチームと合同になる時もあります。最近は20人ほどの大部隊を編成して一軒家をまとめてやっていくローラー作戦が敢行されています。
実際やってみるとかなり大変で人手がいる作業です。
チーム7人でやっていますが、一日中やっても終わらない家がほとんどです。
泥出しの作業が、想像以上に大変です。津波と共に多量の泥が家屋内に侵入しています。泥といってもセメントみたいに密度の低いゆるい泥ではなくて、いろいろな物が混ざった密度が非常に濃い粘土泥なので、とてつもなく重い!
そして匂いも、海とヘドロが混じった匂いがするので、マスクしていてもじわじわと気持ち悪くなってきます。
そういう劣悪な環境での作業なので、家族3人で作業していたとしたら2週間はかかるような作業量です。
ですので、どうしようもないので被災地の方々はボランティアの人達の力を借りざるを得ない状況になっています。でも、実際は石巻市はたくさんボランティアが来ているにもかかわらず、それでも足りない状況にあります。
被災地の方々から話しを聞きながら、地震が起きたときの状況など、リアルに心情に響いてくるものがありますし、被災地の方々の姿勢を通して学ばされることが多くあります。
悲惨な現状ではありますが、そういう環境だからこそ、手と手を取り合って助け合う人間の素晴らしさを感じれる最高の場所だと思います。
これは言葉では表しきれません!

本部の方も、当面6月まで活動を行う予定を立てていますが、更に拡大する動きがあるようです。かなり力を入れています。
男性だけでなく、女性にも募集をかけていくようです。

現地で整体師の緊急募集があって、洋一さんが明日から、私達とは別路程で医療状況を把握するべくそちらの方面を開拓していきます。
いろいろな人達の技術、技能がこちらでは貴重な武器になっています。


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