武蔵野学院大学・武蔵野短期大学の地元は埼玉県狭山市です。

 武蔵野と狭山市の関係は八十年以上のものとなります。武蔵野が保有していた朝霞の農園が軍に接収されることとなり、代替地として狭山の雑木林をもらったのです。それが現在の「武蔵野学院狭山の杜」となります。その後、昭和56年に狭山工業団地のそばに誘致されて大学を開設し、今に至るのです。

 創立者で私の曾祖母である高橋とき先生は、狭山の地が気に入り戦争で疎開後も狭山市に住まいました。とき先生が亡くなられても、祖父母はその地に住み続け、私も祖母が亡くなるまでは本籍地が狭山の杜にありました。

 それ故、古い地元の方々の一部は、私自身も地元の人間の一人として扱ってくださり、大変有り難く考えています。


 当然、地元である狭山の方々とのお付き合いも深いものがあります。先日、本学院理事でもある狭山商工会議所会頭の清水武信先生とお話しをしていました。清水先生は税理士で、日税連副会長もお務めになられた地元の重鎮かつ碩学です。

 清水先生がそこで勧めてくださったのが、立教大学経済学部教授の山口義行先生の勉強会でした。山口先生が狭山市に住まわれていたご縁もあり、10年も続いているとのことでした。既に73回を数える会合でもあります。

 早速2回ほど拝聴させていただいたのですが、非常に素晴らしく、明快かつ本質的な話をお伺いすることが出来ました。

 特に、お隣り川越にある武州ガスさんは、原社長さん以下社員の方々が熱心に沢山受講されていて、意識の高さを感じることが出来ました。


 その山口先生は中小企業支援を主たるテーマとして活動及び研究を展開されていて、「スモールサン」という組織で幅広い情報提供もされています。

☆スモールサン   http://www.smallsun.jp

 このスモールサンでは、この6月2日日曜日に日曜大学と銘打って、立教大学内にて大きなイベントを開催されるご様子です。ご説明をお聞きしましたが、とても興味深く実践的な企画になっています。

 私自身は、その日偶さか大学にて業務があり参加出来ませんが、もしもご興味がある方はご参加されてみては如何でしょうか。

 また、地元狭山市で開催される山口先生による73回を数える「経済研究会」については、主催である狭山商工会議所(担当大石さま)までお問い合わせくださいませ。有意義かと存じます。


 よく地域の活性化と人口に膾炙していても、地元の方々が誰かに依存して答えだけを求めているケースもあるようです。狭山市の皆さんのように、自ら地道に勉強されている姿勢があらば、必ず何らかの成果が得られるのだと思います。

 地域と80年以上お付き合いし、これからもご一緒する武蔵野として、また何かが出来たらいいな。と考えております。