私は今月息子を出産した36歳です。

息子は長い不妊治療の後、生まれた待望の一子でした。
息子が生まれてから、改めて出産って本当にこんな大変な思いをしてるんだなと世界中のお母さんに尊敬しかありませんでした。

そしてやはり我が子はとても可愛かった。世界で一番尊く、世界で一番大切な存在になっています。

話は変わりますが、私は母子家庭で兄が1人います。兄は脳性マヒの重度障害があります。

産まれてすぐの時に核黄疸が出て、その後遺症で脳に障害が残り、脳性マヒになってしまった。
と、最近になり母から聞きました。
兄の障害は生まれつきだとおもっていた私は、驚きました。
母はあまり自分を語るタイプではなく、余計な心配を私にかけさせたくないこともあり、全く知りませんでした。
そして同時に時代が時代なら兄に障害のない世界があったのか…と、とても辛い気持ちになりました。

私は出産時逆子で尚且つ羊水過少になっていたので、本当に息子が無事に産まれた時は、心底安心したし、現代の医療と産院の先生を含めスタッフの皆様に感謝してもしきれない想いでした。

私は妊娠中、息子に障害はないかとても心配していました。
もちろん今もそれは続いています。

自分の子どもに障害があったら、私はどうするのか…障害のある子どもを育てている母の苦労間近で見ていたからこそ、綺麗事ではなく、私にはできるだろうかとずっと考えていました。

そして答えは
【育てる自信はない。】
です。

しかし、私は流産を経験しており、子どもがお腹の中で育ち生まれてくるっていうのは本当に奇跡だということ、産まれてこれただけで、素晴らしい!生まれた子たちが選ばれし者だということをしっています。
なので、仮に障害があれどその成長を止めることは出来ないし、したくない。(これは私の意見です)
だとしても、育てていく自信はないのです。
だから、私の母は本当にすごい。

私は兄に障害があれど、兄のお世話を手伝った記憶は今までで全くありません。すべて母がやっています。
母は私にそういった負担を一切感じさせず、兄と私を育ててくれました。
もちろんですが、兄の世話は兄が中年になった今も続いています。

そして先日、母が私に言ったのです。
「兄ちゃんを最後まで見届けるのが責任だと思ってる。」と

私には障害のある子どもを育てる自信はこれっぽっちもありません。

今月生まれた我が子を抱いて、最後まで見届ける想像なんて絶対にできない。
母は心が強く多くのことを乗りこえて、今この思いでいる。あのセリフを言えることがどんなに残酷なことなんだと。偉大なことなんだと。絶対に真似できないと思いました。

このブログでは
そんな母と兄、家族の大切なこと。
この形にならない言葉にするのも難しい気持ちをポツポツ書いて行こうかなと思います。