シャープハードボイルド風にお読みください。

楽しげに過ぎゆく見知らぬ人々…

街は欲望も希望も
そして、絶望でさえ遠慮なく飲み込む
そう、奴は悪魔の如き巨大な口を不気味に広げ
人の人生を弄ぶ

刑事(デカ)であろうと、ポン引きであろうと
貴族だろうが、ウエイトレス、マフィアでさえ
一度、脚を踏み入れたなら逃れる術はない…

あの、おぞましい事件はイオン川○店で起きた。
砂漠の焦げ付く太陽にも似た照明たち
奴らは容赦なく
俺の体内の水分を奪っていきやがる。

俺は乾いて張り付きそうな喉とは裏腹に
汗ばむ手に二枚の銀貨を握りしめていた。

そして、俺の目の前には…

つづく