- 前ページ
- 次ページ
大「ダメだねー、においが取れない。もう木の家つくろっか。」
先日の異臭騒ぎの影響で、
3匹は新しく木の家を作ることにしました。
トンテンカン、トンテンカン、カランコロンカラン、レイコー2ツ。
休憩をはさみながらゴミが家を作り上げました。
そのあいだに、大と中はあまった木でアートをつくり、
またメルカリで売りました。
これがのちのホワイトハウスです。
3匹が庭つき木造平屋建てでくつろいでいると、
また悪いオオカミがマスクをしてやってきました。
⑤へつづく
オオカミはシャツの袖をまくり上げ、
オ「よっしゃ、こんな段ボールの家なんか俺の大きな息で吹き飛ばしてやる!
オラァ!ふぅーーーーーーーーーっ!」
オオカミはものすごい息を家に吹きかけました。
すると2,3分して、ガチャ、と3匹がドアをあけました。
大「ちょっと何食べてます…?ダメだこのにおい…。窓も全部あけて!」
中とゴミは鼻をおさえながら、
なかでバタバタと窓をあけたり、換気扇を回しています。
オ「え…。あ、ごめん…。そんなつもりじゃ…。」
オオカミはすぐにマスクをつけました。
それとなぜだか母親の顔が浮かんで、
すこし泣いてしまいました。
オ「ごめん、なんか今日は帰るね…。ごめんなさい。」
中「元気出しなよ。これ。」
オ「…?なにこれ?」
中「しっぽ。さっき取れたからあげるよ。疲れたときとかに飲んで。」
オ「ありがとう…。」
オオカミは肩を落として帰っていきました。
④へつづく
まずは段ボールの家からです。
ゴミはスーパーマーケットに行き、
段ボールをもらってきました。
店員が「今日の特売品…?」と話しかけてきましたが、無視しました。
ゴミはさっそく段ボールで家を作りました。
そのあいだに大・中はあまった段ボールでアートを作り、
メルカリで売りました。
これがのちのダビデ像です。
その夜、3匹が段ボールの家のソファでくつろいでいると、
そこに悪いオオカミがやってきました。
ピンポーン。ピンポーン。ドンドンドン。
オ「おーい、ブタちゃんたち。浄水器はいりませんかー。
いるだろー。必要だよなー。開けろコラ!!」
ガチャガチャガチャ!ガコン!
オオカミが新聞受けからこちらをのぞいています。
3匹は震えあがっていました。
中はあまりの震えでしっぽが取れてしまいました。
③へつづく