アリ塚

アリ塚

アリクイが混沌に導く、アリたちに築かれた秩序

どなたでもどんなことでも、お気軽にコメントください。


Amebaでブログを始めよう!

鉢植えのジャックフルーツハダニが大量発生したことを受け、3日前から毎晩1鉢ずつ、植物と一緒に風呂に入っています(植物にはシャワーのみ)。

 

対象は主に高温多湿を好む植物で、サボテンなどの多肉植物は除外しています。浴槽に浸かりながら目線の高さにある鉢植えたちを間近で見ていると、やはり植物は良いなと感じます。

 

一昨夜はジャックフルーツ、昨夜はビルベルギア、そして今夜はクワズイモにシャワーを浴びせました。明日はセロウムを伴う予定です。

 

凍みてから急遽室内に入れたため、ほとんどの葉を切り落とされたクワズイモ Alocasia odora

 

しかしドリル(新芽)は出てきたぞ。

 

クワズイモモンステラは霜でほぼ全ての葉を枯らしてしまいましたが、同条件にあったセロウムは1枚の葉も枯れずにピンピンしています。葉の質感はモンステラそっくりなのに、こちらはやや低温に強いのでしょうか?

 

 

クワズイモの鉢にシャワーを掛けると、土中から虫が慌てて這い出てきました。一見サシガメかなと期待したのですが、摘まんで見るとお馴染みのオオツマキヘリカメムシでした。急いで適当な容器を用意していると、次々にカメムシが出てきます。

 

昨年は、ビルベルギアからミナミアオカメムシが出てきた。

 

1つの鉢から回収したのは、合計39匹のカメムシ。

 

オオツマキヘリカメムシ Hygia lativentris。懐かしい『青リンゴ+酢酸』なニオイ。

 

39匹中1匹だけ、ホオズキカメムシ Acanthocoris sordidus がいた。

 

腹側。

 

カメラを探していたら床に落ちていた、同じくホオズキカメムシの死骸。今回のシャワーとは無関係

 

 

入浴剤の香りとカメムシのニオイが入り混じる風呂場で濡れたカメムシを集めていると、『カメムシ香水香水』なるものを思い付きました。割愛しますが、香水に使われる精油とカメムシの分泌液の成分には、少なからず同一のものがあります。

 

動物性の香料といえば、麝香(じゃこう/ムスク:ジャコウジカの香嚢から)や竜涎香(りゅうぜんこう:マッコウクジラの結石から)などがあります。ニオイのある虫代表であるカメムシを使うのは理に適っていますし、昆虫食よりは抵抗感も少ないのではないでしょうか?

 

 

まず、大量のカメムシを集めて、蒸留やら乾溜やらでニオイ成分を抽出するのです。そしてそれをアルコールで薄めたり他の香料と合わせてニオイ香りを整える…。

 

名称は…う~ん、カメムスク…。まぁ、「ピュネーズ(punaise)」とかのフランス語にしとけば売れるはず。

 

 

昨冬のザリガニ不漁にも関わらず、ザリガニ水路に行きました。メインターゲットはエビで、ザリガニについては赤眼がいたら捕獲したい、という程度。

 

ロケーション。踝が浸かるくらいの水深。

 

 

大小数匹のアメリカザリガニを確認したが、赤眼はおらず。

 

丸々としたスミウキゴリ。

 

豹紋のドゼウ。

 

カダヤシがたくさん! 少し離れた下流にはメダカが多かった。

 

中くらいのモクズガニを複数確認。

 

水中にいた謎ミミズ。ときどき見るが、水棲~半水棲なのだろうか?

 

エビ専用水槽でなら、こういうミミズも飼育できるかもしれません。

 

 

今回の成果。エビのみ。

 

色の濃い個体をピックアップ。赤系だけ、青系だけで繁殖させたらどうなるのだろうか?

 

捕まえてばかりでなく、飼育環境にも気を配らなければいけませんね。いよいよ寒くなる日が近いので、これからは植物の管理にも追われます。

 

 

冬季湛水がされない水田では、泥中で休眠できるものを除き、取り残された水棲生物のほとんどが冬に死んでしまいます。昨夜の用水路探索の際に水口を覗いたところ、多数のエビが見えました。今夜はこれらを救出しに出掛けます。

 

水田の水口。水口ごとに生物相が異なることがあり、面白い。

 

大抵の場合はエビ、ミズムシ、ヒメタニシ、スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)あたりがいますが、稀に魚類が見つかります。泥が豊富な田ならともかく、水口は冬に乾ききってしまうので、水棲生物の越冬は困難になります。

 

ついでに、晩秋から監禁してある2匹のムカデの内、大きいほうを放します。立派なムカデを捕獲したはいいものの、寒くなってエサとなる虫の確保が難しくなり、標本にするにも触角の欠損痕があるため気乗りせず、食べるにも可哀想で持て余していたものです。冬には田んぼの作業者もいませんし、ムカデはそこら中にいる動物なので問題ないでしょう。

 

逃がしたムカデは大きい。好きだが、気安く扱うには危険過ぎる。

 

もう1匹の、寝ている私の耳たぶに咬み付いた中サイズの個体はまだ確保しておきます。こいつはどうしてやろうか…。

 

 

間抜けなことにその場でムカデを放してしまったため、ムカデに注意しながら水口で網を振るいます。

 

モクズガニのバラバラ死体、カエルの白骨死体も網に掛かった。

 

こちらが成果。多数のエビの他、魚や巻貝もチラホラ。

 

思いがけず、久々のウマビルが掬えた。巻貝を専食する。

 

水口のエビには青系が多い中、赤い個体も捕獲できた。

 

この桝にいた小魚は全てカダヤシ。特定外来生物なので、生体の輸送は禁じられている(持ち帰れない)。

 

中くらいのドジョウが1匹。

 

小さなスクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)。ヒメタニシもいた。

 

主に水草を食べるヒメガムシ。バタバタと泳ぐ。

 

 

カダヤシが水田の、しかも水口にいたことに驚きました。いくつかの文献で「カダヤシは遡上しないため、水田や水田魚道がメダカの避難場所になる」という記述があるからです。

 

例えメダカでも、わざわざ捕獲して水田に放す人はいないでしょう。ロケーションを見てもカダヤシが水口まで遡上したとは考えにくいため、大雨などで水田の周囲が冠水したときに用水路から流れ込んだものではないかと考えます。

 

 

今年は暖かいのか、帰りにザリガニのいる水路を覗き込んだら、それらしきものが確認できました。今年の11月も懲りずに、ザリガニ探しに行こうと決めてしまうのです。