現場初・次世代メディア論 ――10年後の出版社ビジネスモデルを考える――

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自分は思うのだが、もちろん出版業界に限ったことではないのだけれども、

自分自身がこれだと思う仕事を見つけて、その業界に飛び込んだならば、

比較的早期に「厳しい環境」に身を置いて仕事をした方がよいと思う。


厳しい環境というところが、具体的には言い尽くされないところである。


人によっては、長時間労働受け止めるかもしれないし、

仕事量と受け止めるかもしれないし、厳しい上司と受け止めるかもしれない。


どれも当てはまっている(自分の場合は)。



また、自分の知人が次のようなことを言っていた。


「学校を卒業して、最初に入った会社の〈熱さ〉によって、

その後の社会人人生感が決まる」


〈熱さ〉というところの曖昧さが自分の表現と似ている。


とにかく、話を戻すと、自分の場合、

数年間の雑誌編集者経験が、「今に生きている」ということだ。

それを言いたかった。



今でもそのビジネス誌は存在している。読んではいないが……。


その雑誌を発行している出版社を辞めるとき、

自分が編集部から抜けて、媒体のレベルが落ちたねと言われるといいな

(もっとも一般読者からすれば、編集者の身の振りなど知ったことではないが)と、

生意気なことを思っていた。


少しだけ……。


自己紹介代わりに、現在の自分の仕事について書きたいと思う。


今は、出版系メディア会社のWEB編集部署に所属し、
部を預かっている。


業界的には……「出版業界」と定義してよいのだろう。



もともと出版社で編集者として仕事をしていた。
何年も前の話である。


最初はビジネス誌(週刊・隔週刊)の編集をした。
この経験は非常に大きく、今でも役立っている。


いろんな著名人に取材もできたし、連載者との関係も築けた。
しかし、媒体自体は大きくない(社会的認知度・発行部数)し、
会社規模も大きくなかったので、「作り手」としては大変である。



業界の人であれば想像がつくと思うが、
少数の編集部隊で何とか回している状態だ。


週刊・隔週刊といったサイクルなのに、4・5人で
制作しているのだから、1号1号出すだけでも一苦労である。


……当然、企画や特集、連載原稿など「ストック」は
すぐに無くなる。



本当は、直近の号を進めているときには、
次の号の原稿が入ってきていて、
そして、来月の企画・特集が固まり執筆依頼……というのが
理想であることは、よく分かっていたが、
とにかく実現できなかった。