自分は思うのだが、もちろん出版業界に限ったことではないのだけれども、
自分自身がこれだと思う仕事を見つけて、その業界に飛び込んだならば、
比較的早期に「厳しい環境」に身を置いて仕事をした方がよいと思う。
厳しい環境というところが、具体的には言い尽くされないところである。
人によっては、長時間労働受け止めるかもしれないし、
仕事量と受け止めるかもしれないし、厳しい上司と受け止めるかもしれない。
どれも当てはまっている(自分の場合は)。
また、自分の知人が次のようなことを言っていた。
「学校を卒業して、最初に入った会社の〈熱さ〉によって、
その後の社会人人生感が決まる」
〈熱さ〉というところの曖昧さが自分の表現と似ている。
とにかく、話を戻すと、自分の場合、
数年間の雑誌編集者経験が、「今に生きている」ということだ。
それを言いたかった。
今でもそのビジネス誌は存在している。読んではいないが……。
その雑誌を発行している出版社を辞めるとき、
自分が編集部から抜けて、媒体のレベルが落ちたねと言われるといいな
(もっとも一般読者からすれば、編集者の身の振りなど知ったことではないが)と、
生意気なことを思っていた。
少しだけ……。