予告編を観てからずっと気になっていた映画です。

先日ようやく観てきましたが、最初から最後までずっと身体に力が入ったままでした。

今年一の衝撃映画です。

つい最近観た映画『関心領域』があまりにリアリティに欠けていたのと違って、こちらはリアル過ぎる教育現場の内容になっています。

ドイツのある中学校（私ずっと小学校だと思ってました）で頻発する盗難が事の発端になります。

最初に疑われたのが移民の生徒だったり、担任教師のカーラ・ノヴァクもポーランドの移民という日本人にはなかなか難しい立場。

カーラは犯人を突き止めようとしたら逆に立場が悪くなって過呼吸になってしまうも、保護者会も生徒一人一人ときちんと向き合う強さ。

教育現場は大変だなあと思いつつも、実社会もこんな風だなとホラーサスペンスです。

高校の時に盗難事件があり、誰が被害にあったのか知りませんが、「犯人は見つかりました」と事後報告があったけれど犯人が誰かも全く知らされてません。

つい数年前の派遣先ではロッカーにかけてあったコートに液体を付けられる事件がありました。私ではないですが、私が親しくしていた社員さんで大体犯人の目星は付いているのです。その社員さんに意地悪をしていた別社員二人がいて、そのうちの一人は私の上司でした。底意地が悪く男には甘いクソ女でしたよ。私が即警察に通報すれば良かったと後悔しています。被害にあった社員さんは気丈な人でしたけど、総務部長は社内メールで「あってはならないことです」ぐらいの注意喚起をしただけでした。その会社ではずっと身の危険を感じていたので、最終日は定時になったら上司に挨拶せずに速攻おさらばしました。ま、私が働いていた会社ってそんなとこばかりでしたけど。

おっと話がそれました。

映画では外見も声もどう見ても女生徒なのに男子生徒側の生徒がいたり、保護者会でも母親だけでなく、父親も多く参加しているのが印象的でした。ま、もしかしたらシングルファーザーかもしれませんけどね。

また映画の校長は「不寛容主義」というのをやたらと主張していましたが、果て、どういう意味なのか調べてもよく分からなかったです。「容赦しない」って意味なんでしょうか？？

ラストは正直物足りなさがありますが、それもまたリアルティなのかもしれません。

いや、でも一見地味な印象の映画なのに久々に衝撃を受けた映画でした。

あまりに衝撃だったし、移民問題についても知りたくて珍しくパンフレットを購入しました。

もう一回くらい観てみようかしら。

『ありふれた教室』