ハルキ文庫「デッドヒート1」・須藤靖貴
[駅伝の魅力って?仲間の頑張りを信じ、想像することさ―。上州南陵高校陸上部三年の走水剛は、中学時代からの親友・幸田優一と共に高校駅伝の関東大会進出を目指している。将棋八段の父親は超の付く変わり者で、剛との関係は最悪だった。その父親に将来の目標を問われ、思わず「オリンピックだ」と言い返してしまった手前、チームの六番手に甘んじている現状は心苦しく…。破天荒な駅伝選手の成長を描く新シリーズ、スタート。 ]
年が明け、全日本実業団駅伝、箱根駅伝の二つの駅伝がテレビ中継され、個人的に非常に盛り上がってました。
近年、多くの駅伝がテレビ中継されるようになり、年々駅伝人気が高くなっているように感じます。
また、皇居ランナーを含め、街でもちらほら走ってる人を見かける機会も多くなりました。
駅伝好きの僕としては嬉しい限りです。
でもなぜ、駅伝は人を惹きつけるのでしょうか。走る「だけ」の行為にこんなにも多くの人が熱中するのでしょうか。
それは、駅伝が人生に似てるからなんじゃないかなって思うんです。
たくさんの人に支えられてスタートラインに立って、ライバルや倒すべき敵がいて、でも、その区間を走り始めてから襷を渡すorゴールするまではたった一人。たとえ自分の結果が区間記録として抜群に良かったとしても、チームがそれで勝てるとも限らない。走ってる間は辛くても、自分のために、仲間のために、色んな人への感謝を背負って必死に前に進む。
あんまし上手く書けなかったけど、僕自身多くの市民駅伝に出る機会が多いので、贔屓的な感情がかなり入ってしまっているため、色んなとらえ方の人がいると思います。
とにかく、どんなきっかけであれ、駅伝を好きなってくれる人が少しでも増えるといいですね。
この作品は高校駅伝がテーマです。がむしゃらで、汗臭くて、気持ちの良い、そんな体育会スピリットと、思春期の葛藤や困難に立ち向かう姿に、心を震えさせてくれます。
文章で、駅伝の熱さに触れてみませんか?