良く晴れた朝の日
走る小さな道の真ん中
一瞬視界に流れる
黒く小さな句読点
慌ててハンドル切るも
振り返りもせずに
空のあなたを想う
あなたがとても
苦手だったもの
「嫌いなもの程目につくもの」
そう言っていつも
あなたをからかったけれど
あなたが「好き」だと言った
ものたちと同じように
あなたが「嫌い」と言った
その想い出が
あんなに小さな生き物を
瞬時に捉える視線を
私にくれたのならば
好きも嫌いも
あなたを想う
大切な欠片のひとつ
そう感じれば感じるほどに
もっともっと
愚痴でも弱音でも
嬉しいも悲しいも
聞いておけば良かったと
何年目かの命の日が
間近に迫るこの頃に
ふと思い返して
よすがとなった
小さな命もせめて
無事であれと願う
そんな私を
今あなたは
笑うだろうか
それとも
今はそんなに
嫌いじゃないと
あの白い
けむしの様な
雲の上で
案外仲良く
やっているのか
神のみぞ知る
テンカイを
想像しつつ
仰ぐ冬の空

