こんにちは、ようやく国内外の市場が安定しつつありますが、チャートをみると、ガタッっと落ちて、その後なんとかプラスに持っていく動きが日々続いており、まだまだ安心できそうにない状況が続いていると感じております。日銀の次期人事は現行体制継続との噂も流れており、この超低金利が続くのかーと小市民の私はため息が出てしまいそうです。。。

 

さて、ロボアド運用を解約して、ブログネタがありません。

そこで、前々回のブログで書いたロボアドとその他金融商品に関するコスト比較を考察してみました。自分でもETFの買付けを行って見たりしながら、「あ、結構ETFの買付け手数料って高いなー」と思ったので、事実確認をすべく考察してみます。厳密なポートフォリオまで組むと時間かかりすぎるので、投信・ETFはVTI相当を前提というロボアドに不利な設定としてあります。(計算面倒くさいというのを理由にロボアドの利点である緻密なポートフォリオ管理という点をスポイルし正確性を欠くという点については先に謝罪しておきます)

【前提条件】

毎月6万円を積立、ボーナス月は12万円を積立したと想定。

運用利回りによる預入資産額の増加は見込みません。

【ロボアド前提】

長期割引のコスト低減は見込んでいません。

【投信前提】

楽天VTIは分配金の運用が未定なので、考慮しません。

※そういえば、楽天のVT系投信って、分配系の運用方針決まってないけど、少し心配になりますね。決算日までに確定とのことですが、その期間に支払われているはずの分配金の複利効果が・・・・これで分配金はファンドの運営コストに充当とかだったら解約者が殺到しちゃいますよね・・・

【ETF前提】

ドル転コストが少額過ぎたので除外しています。

分配金の再投資も積立時に行うことを想定して除外しています。

 

ひとまず以下の様な表計算を組みます。

まずは初年度の経費積算が以下のとおりです。

ロボアドと投信は買付手数料が信託報酬に内包されているので、ETFがコスト高という結果になりました。やっぱり実感してたとおりETFの買付け手数料は高い!という結果に・・・

それではこの表を5年後まで延長して計算してみます。

5年後まで継続した場合のコスト積算が以下です。

預入資産額が増えたことにより、運用信託報酬の差が大きく出始めました。投信・ETFは月々数百円程度のコストなのに対して、ロボアドは月々3000円以上のコストが発生しています。

さすがに数年後にはロボアド間の競争によってロボアドの運用報酬も下がっているとは思いますが、さすがに世界のバンガード様が保有している総資産量からくる割安な信託報酬の破壊力が身にしみます。。。桁が違うとはこのことでしょうか。

 

さて、このまま10年後まで運用を継続した場合のケースも試算してみます。

はい、2027年12月まで運用した場合の積算コストが以下のとおりです。

預入資産が1000万円に近づくことでロボアドの運用コストは月々7000ほどになっています。対して、投信・ETFは信託報酬の低さが功を奏して月々のコストが1000円以内に収まっています。

 

さて、20年後は!という試算については、今回は風邪気味のため試算を諦めたいと思います。。。差分はもっと凄いことになると思います。

 

さて、今回の試算から分かった内容を以下にまとめていきたいと思います。

・投資に回す預入資産額が少ない場合にはロボアドのポートフォリオ構成はコスト対比でみると優秀?(運用額が100万円程度まで?)

・預入資産が増え、預入期間が増えると共に投信・ETFのコストの低さが活きてくる。

※ただしETFは積立買付に対応していないので、月々の手間が発生する。

・楽天のバンガート系投信は分配金運用が現時点ではよく分からない。(ちゃんと分配金が生じた以後の四半期でマザーファンドに還元投資して欲しいものです・・・)

 

ロボアドの何かの広告で富裕層のみが恩恵に預かれた運用メリットがなんたらという記事を診た記憶がありますが、富裕層が手持ちの資産をこの運用コストで運営した場合は、コストが凄いことになっていまいます。実態として投資の経験値が乏しい人が資産を安定的に増やすのをそこそこのコストで自動化するサービスという位置づけが正しいのでは無いかと今回の考察を通じて感じた所存です。

 

最後に今週の積立NISAの口座状況です。市場回復傾向にありながら、現状はマイナスです。ただ、長期目線の投資枠なので、現時点では全く気にしていません。

個人的に気になるのは、毎月買付から毎日買付へ変更したことで、どの程度の運用効率になるのかという点ですが、このあたりは数年先にでも振り返ってみたいと思います。