ニュース&イベント(土日英語勉強会)
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3月23日(水)七日市教室数学・授業実施

3月23日(水曜日)の七日市教室、数学の中二クラス(実際の中学一年生)の授業は、計画停電の時間に当たってしまいますが、自家発電で授業を行います。


また、28日(月曜日)もやはり計画停電の時間帯に、七日市教室の英語の中二クラス(実際の中学一年生)が当たってしまうのですが、授業は滞らせずに実施の予定です。


塾の春休み⇒ 3月31日(木曜日)~4月6日(水曜日)の一週間は、土日英語勉強会の全ての教室がお休みとなります。


土日英語勉強会は通常の授業を行っています

現在、地震・停電などの影響による授業の休みの予定はありません。いつもの通りに勉強しています。

 計画停電に勉強時間が入ってしまっても、自家発電で授業を進めています。

 困難にめげずに、しっかりと勉強を続けたいとおもいます。頑張ってください。

奈良の都の少年の恋・最終回

「この上は、寸刻も早く息子の亡骸を取り戻し、我らが家族の(もと)で供養してやりたい

同時に、息子の死が物取り追いはぎによる不慮の死とするということとすると、父親よりきつく言い渡された。郎党の妻は、それを夫の隠し事を伏せるという別な意味で、ありがたいことと思った。

 主の命令で、直ちに郎党共が集められ、父親自らが先に立ち、わが子が眠る山すそへと急いだ。

樫の木は、あった。郎党の妻の申し述べたとおりの位置に、今は足ほどにも太くなった樫の木が高々と茂っていた。

 樫の木は、丁寧に掘られた。木の命を損なわぬように、大掛かりに周りから掘り進められた。

この樫の木は、定文の亡骸を吸って育った定文の化身である。父親も母親も、その樫の木を愛おしく思った。我が息子を、良くぞ守り通してくれたものよと、感謝の念さえ憶えた。

 樫の根周りが掘り進むうちに、さほど深くない地の中に、郎党の一人が骨の一部を見つけた。その郎党の叫ぶような報告に、眼を皿のようにして見守っていた父親が走り寄って穴に飛び込み、郎党から鍬を奪い取るや必死の形相で土をのけ始めた。骨は次々と出てきた。もはや、父親はそれ以上は掘り続けられなかった。

 真っ青な顔で、ふらふらと穴から這い上がり、へたんと地に座り込んで、郎党たちが掘り続けるのを放心したように見ていた。

 全ての部位の骨が掘られた。用意してきた朱塗りの箱に、郎党がそれらを丁寧に収めた。

樫の木は、それから幾日も掛かって、膨大な人数と費用を掛けて屋敷内に運ばれ、植え込まれた。木は、極力一枝さえも折らぬようにと配慮され、丁寧に枝がまとめて縛られ、数台の荷車を連結して乗せられて運ばれた。運ぶときには、都中の人々がうわさを聞いて集まり、手伝った。

 骨は、清らかな水で丁寧に洗われて、棺に納められた。数日後には、盛大な供養の儀式が執り行われた。

 郎党の妻は、その日のうちに帰された。罰せられることもなく、かえって感謝の言葉と幾ばくかの金子まで頂戴して、屋敷に仕える女中が家まで送ってきてさえしてくれた。

 その報告を受けた病床の郎党は、感謝と後悔に咽んだ。もっと早くに自分が決意するべきことであったと。


 全ての葬儀が済み、樫の木もやがて落ち着き、一月がたった。

 ある日、従者を引き連れて、定文の父母が郎党を尋ねてきた。息子の最後を実際に眼にした人間から、一つ漏らさず聞くためである。

 恐れ入る郎党に、床に臥せったままでよいとの許しを与え、郎党と老妻と、父母の四人だけとなった部屋で、ゆっくりゆっくりと二人は話を聞いた。ただひたすら聞いた。言葉になるものは何もなかった。哀れを全身で感ずる以外には、何もなかった。やがて、全てを聞き終わった。

 父親は「お前のその目で息子の最期を見たのかと思うと、お前のその眼までが愛おしい。」とさえ言った。二人は、郎党の真っ赤に泣きはらしたしょぼしょぼとした眼を覗き込むようにして、繰り返し「良くぞ話してくれた」と礼を言った。

 二人は、帰り際に、従者に持たせてきた布と金子を置いて言った。

「長く生きよ。この金子でよき薬を買え。お前は、この世でただ一人、息子の最期を知る人間だ。大事にせよ。また、話しを聞かせてくれ。」とねんごろに言い置いて、帰って行った。

 やがて、また10年が過ぎた。郎党は、あれから一年も持たずに死んだ。郎党の妻も、それから4年して夫の下へと旅立った。

今は、定文の父と母はめっきり老け込んで、縁のふちに座しては、茶をすすりながら樫の木を黙って見ていることが多かった。その両親も、数年の後には他界した。

庭の樫の木のみは、ますます元気に成長して大木になっていった。都の人々の脳裏から、やがて無残な事件のことは忘れられていった。そしてついには、かの大きな樫の木が、哀しき定文の化身であることを知る人間もいなくなった。樫の木だけが、その後も何百年も経つのに、春には若葉をちらちらと輝かせて、生い茂っている。

記事の修正

すぐ前にアップした記事中の「20日(月曜日)」は、正しくは「21日(月曜日)」です。ごめんなさい。

(修正しようとしたのですが、なかなか受け付けないので、あらためて投稿しました)

塾は平常どおり授業を行っています

18日(金曜日)の土日英語勉強会は、通常通り授業を行います。

○七日市教室の中国語および英語教室(中学一年生・三年生)

  ○下仁田教室の数学教室(中学一年生)

  ☆下仁田教室/七日市教室ともに自家発電で授業を行います。

   あまり無理せずに出席できるようでしたら、出席してください。

19日(土曜日)20日(日曜日)の七日市教室/下仁田教室も、

   通常通りの授業が行われます。

20日(月曜日)は、国民の休日(春分の日)のため、土日英語勉強会

   の全ての教室はお休みとなります。

☆生活物資が充分には流通しておらず、何かとご不便とは思いますが、

 被災地の皆様のことを考えれば、とても不平を言える段階ではありませんので、ぜひ、前進的に乗り切っていただきたいと思います。

 停電中の信号機なしの道路では、車をゆっくりと動作させるようにしましょう。すっ飛んでくる無鉄砲な車に気をつけてください。