今晩はお盆も終わり、いよいよ今年の終盤戦のスタートですね。

実は最近土地家屋調査士として釈然としない事があったので,ひとりごとです。

それは近頃の不動産取引での境界明示って少し神経質になりすぎてはいないだろうか・・・

 

 あまりにも境界立会確認書(筆界確認書)についてある部分では妄信し,

逆に脆弱な部分もありすぎる。

 そもそも,この境界確認書って誰でも作成して良いものなのか?

土地家屋調査士会も非調査士業務の摘発じみた事について色々発信するわりには,

測量会社が作成した境界確認書で登記を処理しているのを黙認してたり・・・

これは一体何なのだろう?

 

 私も色々研修に参加しているが,私の頭が悪いのか講師の先生の問題なのか,

ズバリ言う度胸のある講師がいない,今ひとつグレーなのだ。

うっかり質問しようなら「君の勉強不足だ」と言わんばかりの空気で煙をまく方もいますしね。

 

 土地の境界(公法上の境界・筆界)は隣接土地所有者の合意では移動しない。

それはわかる理論として,もう何度聞いた事だろう・・・

しかし実務はどうだろうか?

結局双方が立会で合意ともとれる確認作業をしているではないか。

 

 そもそも土地境界の知識のない(もっと言えば理論的に権限も無い)地主に立会わせて,

ハンコをもらう事になぜそんなに重きをおくのか。

その立会に「来てやっているんだ」と言わんばかりの隣接地主や

中には「ハンコ代よこせ」、「交通費出せ」が当然の体で主張する輩もいる。

そんな立ち位置にもジッと耐えてハンコを貰おうとする土地家屋調査士・・・

こんな土地家屋調査士像みて「将来土地家屋調査士なりたい」なんて若者が思うだろうか・・・

 

 だからこそ土地家屋調査士達がこのような『不安定』な立ち位置でありながらも,

コツコツ作り上げてきた地積測量図の信頼度を上げる工夫をして立会省略にシフトしても良いと思っている。

 

 何故『ハンコ』なのか,何で同じ地主なのに『再立会』が必要なのか,

(私文書だからという理論も拝聴したが,まったく証拠としてゼロじゃないでしょ)

そろそろ国も地積測量図の例えば『分析結果報告書』等を創設して,

土地家屋調査士の書類に保証力を持たせるなどして境界明示方法の改善を図るべきだと思いますね。

 不動産取引において,不在地主の問題も含め,境界確認が大きな障害となって実際に

国民の負担となっていることをアピールするべき。

 

 そのかわり・・・

保証行為の過程で虚偽・落度があった場合は土地家屋調査士に資格剥奪くらいの厳罰を

科されるくらい腹くくって調査・測量するんだ土地家屋調査士は!(私は日々やってるけどね)

それに同時に境界立会(境界確認)に土地家屋調査士が代理人として立会う事を推進すべき。

 

 昨今は官公庁の代わりに公嘱協会の土地家屋調査士が官民境界立会い代行業務を行うまでになっている

この流れを各民間の一筆地測量にも浸透させ,その延長線上に

『境界立会の義務化』が掴み取れればいいなぁ・・・

土地家屋調査士の仕事の幅も増えるであろう。

 

 一昨年,某単位会の研修に参加させていただいた時,境界立会の法的義務も無く

 

隣地地主には「頼みます・お願いします」の土地家屋調査士に

 

土地家屋調査士には「頑張って下さい・努力して下さい」の法務局では

 

私達土地家屋調査士とは一体何なのか?と言った会員さんがいた。

 

 その時の研修担当の単位会の役員達は消極的な回答だった記憶がある。

会の理事なり会長は名誉職では無い,もう少し第一線で戦っている

土地家屋調査士の声を聞いて欲しかったですな。

 

 こんなブログで発信しても何も変わらないかもしれないけれど,私が現役でいるうちは機会をみて

公の場所で堂々と対案を出して主張していこうと思う。

 

 最後に・・・傲慢や悪意に満ちた隣接土地所有権登記名義人からの『ハンコ』妄信するような境界明示より

土地家屋調査士も立ち上がり,良質な地積測量図を境界明示の手段とするよう工夫しなければ,

何もせず今のままではこのハンコ妄信は継続するだろう・・・

だから基準点測量の勉強はくらいはしないとね。

 

 その結果が作成者名も無く,業者登録すらしていない測量会社のものでもハンコがあればありがたがって

使用する状態である。

 

現状は土地家屋調査士側にも原因がある。松明は自分の手で・・・