漫才コンビみたいなセミナー講師って知ってます？
それぞれが単独で活動していてセミナーでタッグを組むというのではなくて、常にコンビで漫才…、いや、セミナーをしている。そんなセミナー講師。
僕は知っています。
今回はそんなセミナー講師が書かれた本です。
すごくわかりやすい本でした。
著者のWマコトさんは中山真さんと中原誠さんの二人のコンビ名。
元吉本興業の芸人で、現在はセミナー講師であり放送作家としてもご活躍中です。
僕はWマコトさんのセミナーを受講させていただいたことがあります。
そのときに驚いたのは、本当に漫才のような形式でセミナーを進められていたこと。
テンポも良くあっという間にセミナーの時間が過ぎて行ったのを覚えています。
そしてテーマは「笑いの力」。
笑いがあふれるセミナーで伝えるには最高のテーマです。
コンビを解散したときに先輩から誘われて入った放送作家への道。
「芸人として表から見るのもいいけど、放送作家として裏側から見るのも勉強になるよ」と。
最初は軽い気持ちで飛び込んだようですが、壁にぶち当たりいい台本が書けるようにと苦悩する中で、いろんな芸人さんの漫才やコントやテレビ・ラジオを見たり来たり文字起こしをする中である原理原則に気づかれた。
その原理原則がこの1冊にまとめられているのです。
この本が面白いのは、たとえとなっているものが非常にわかりやすい、ということが挙げられると思います。
コミュニケーションに関する本などを見てもたとえが分かりにくいものがあります。
漫画などで描かれていても、いまいち主人公に感情移入がしにくかったりして、イメージがわかないなんてこともあります。
だけどこの本でたとえとして挙げられているのは、現役の芸人さんたちです。
明石家さんまさんや千原ジュニアさんやサバンナ高橋さんなどの吉本芸人だけでなく、タモリさんや笑福亭鶴瓶さんなどの大御所まで幅広い芸人さんが挙げられています。
そしてその芸人をモデリングすることで、コミュニケーションスキルの向上につながるというものです。
これらはお笑い王国吉本興業出身者であり、放送作家として笑いの現場を体験してこられたからこその情報です。誰に教わるでもなく、彼らが観察して見つけた原理原則。
ただ単にテレビなどを通して見るよりも濃い内容です。Wマコトの武器がここにあります。
そして笑いを通して大きな変化が起こった経験談なども盛り込まれ、笑いの力がより大きなものに感じられてきます。笑いの力は実際にあるのです。
彼らの講演セミナー活動の7割が医療介護関連だというのがうなずけるように思いました。
セミナーでもお話をおうかがいしたんですが、本になると改めて頭に入ってくるような感じがします。文章自体もセミナーと同様に漫才形式で書かれているので、頭に入ってきやすかったです。
いいんですか？本にしちゃって（笑）。
僕も笑いの五原則を踏まえて行動していこうと思います。
オススメの1冊です。
ぜひあなたも笑いの力を感じてみてください。
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2016年9月7日（水）敷居の低い読書会
The Gut Cafe（滋賀県草津市）にて開催。
夏も過ぎ、読書の秋が近づく頃。
本番を迎える前に大好きな本について語り合いましょう。