時計仕掛けのオレンジ
『時計仕掛けのオレンジ』
製作年:1971年
監督:スタンリー・キューブリック
出演:マルコム・マクダウェル
原作:アンソニー・バージェス
*撮影時のエピソードなんかを詳しく知りたい方はこちら
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●作品説明
キューブリック作品で最もカルトな人気を誇る、ウルトラバイオレンスSF作品だ。
麻薬、暴力、盗み、暴行など、悪の限りを尽くす近未来の不良グループ。リーダー格のアレックスは、ある盗みの最中に仲間の裏切りで捕まった。その服役中に、悪人を善人に変える奇妙な洗脳実験を受け、暴力を嫌悪する無抵抗な人間となって娑婆に戻される。しかし、そんな彼を待っていたのは、かつて自分が暴力の対象にしていた者たちからのすさまじい報復だった。
アナーキーな若者の過剰なまでの暴力嗜好を、芸術的かつポップなセンスで大胆に映像化した。一度観たらとりつかれるほどの妖しい魔力に満ちた、永遠のバイブル作品だ。(山内拓哉) Amazon.co.jpより
●ストーリー
ロシア文明に支配された近未来のイギリスの都市。秩序は乱れ、暴力的な若者達はロシア語に由来するナッドサット語を多用し、深夜の町で麻薬と暴力とセックスに明け暮れ横行していた。
主人公アレックスはその夜も麻薬入りのミルクを飲み、手始めに浮浪者を襲い、作家夫婦の家に押し入り奥さんをレイプし、破壊衝動を爆発させていた。
猫屋敷の女主人を襲ったアレックスは仲間に裏切られ刑務所へ入るが、その頃政府は凶悪犯を人工的に改造するルドヴィコ療法を実施しようとしており、アレックスはその被験者第1号となる。
暴力を想像しただけで激しい拒絶反応を起こす無抵抗人間に矯正されたアレックスは行く先々で仕返しに合い、遂には自殺未遂を起こす。
●感想
1970年に作られたモノとは思えないほど斬新でかつスタイリッシュで妖しい魔力を放ったこの作品は今観ても全然古さを感じません。
出演しているキャスト達の衣装や建築物、インテリア、小物なども凄くオシャレですぐにこの映画の虜になりました。
ボクが一番好きなシーンは冒頭のミルクバーでのシーン。
カメラがアレックスにズームしてマクダウェルの表情がアップになるシーン。
あそこたまらなく好きです。あの目つき、ヤバイです。
ロシア語に由来するナッドサット語を多用している所もイイですね。面白くて。発想がセンスありますよね。
アレックスの家や部屋のインテリア、レコードshopなんかのインテリアも最高にオシャレでセンスあります。
あと小説家が襲われるシーンでアレックスが雨に歌えばを歌うんですけどあそこもかなり好きです。
あの歌はマクドウェルのアドリブらしいです。
CUBE ZERO
『CUBE ZERO 』
「いつ」「誰が」「どうして」この箱を造ったのか?というシリーズ最大の謎がついに明かされる!!!
新宿ジョイシネマ3、銀座シネパトスほか全国にて
2004年:カナダ
監督:アーニー・バーバラッシュ
『キャスト』
ザカリー・ベネット
デヴィッド・ヒューバンド
ステファニー・ムーア
マイケル・ライリー
●作品説明
かつてない斬新な設定とビジュアルが話題を呼んだヴィンチェンゾ・ナタリの異色サスペンス『CUBE』。その完結篇となる今回は、タイトル通り、前2作から時間を遡った序章版にあたる。
初期CUBEの被験者/管理側の2つの視点から、殺人立方体からの脱出が描かれるのだが、最大の見所は、「いつ」「誰が」「どうして」この箱を造ったのか?というシリーズ最大の謎がついに明かされることだろう。もちろん、目玉である殺人トラップも健在で、その残虐度はさらにパワーアップ。
あまりに凝った仕掛けに不快さを感じながらも、「次の部屋は……?」と最後まで目が離せない。監督は、前作『CUBE2』で製作と脚本を手がけたアーニー・バーバラッシュ。
●ストーリー
殺人トラップが仕掛けられた立方体“CUBE”の管理と被験者の観察を行う職員のウィンは、ある日被験者の女性レインズに興味を抱く。
CUBE内部。レインズが目覚めると、そこには同じく囚われの身となっていた男女がいた。そのうちの1人が自分を襲った部隊の一員だったことから彼女は憎悪をあらわにするが、全員で脱出を試みる。
一方、罪の意識に耐えかねたウィンは、レインズを救出するため自らもCUBEに侵入するが……。(goo映画 より)
<a href="http://saw2.jp/">SAW2</a>
『SAW2 』
恐怖のメッセージ「命を大切にしろ・・・。」
2005年:アメリカ
監督:ダーレン・リン・バウズマン
『キャスト』
ドニー・ウォールバーグ
人間はなぜ怖がりたがるか-。シリーズ化されることが多い“恐怖映画”だが、近年の決定版といえば、ラストの衝撃に言葉を失う、大ヒット作「SAW」。その続編「SAW2」が29日公開。
前作の、当時29歳のジェイムズ・ワン監督から、今回も、26歳の新人、ダーレン・バウズマン監督という若手がメガホンをとった。
●ストーリー
刑事エリックのもとに殺人事件発声の報が来る。現場には惨殺死体が転がっていた。その手口は残虐極まりなく、頭部が半分欠如していた。
刑事の頭に、世の中を騒がせた連続殺人犯ジグソウの影がちらつく。
果たして、あの連続殺人事件の時のように、またしてもジグソウの犯行なのか?
<font size="5">乱歩地獄</font>
今秋、シネセゾン渋谷にてロードショー!
2005年:日本
監督:竹内スグル 実相寺昭雄 佐藤寿保 カネコアツシ
原作:江戸川乱歩
「火星の運河」「鏡地獄」「芋虫」「蟲」
『キャスト』
中村友也
寺田農
●作品説明
まったく新しい乱歩ワールドが誕生した!人間の深淵、あるいは男と女の関係の究極の愛を追及し、世にも美しい地獄絵巻が展開する。いまだかつて誰もメガホンを取らなかった4つの乱歩作品は、幻想的な悪夢譚の『火星の運河』、鏡に魅了された男の狂気を描いた『鏡地獄』、人間に潜む獣性の醜さと怖さ、哀れさを描いた『芋虫』、地獄の恋を描いた『蟲』。監督陣には個性派の鬼才が結集。PV&CM界のビッグネームである映像ディレクター・竹内スグル、『D坂の殺人事件 』以来、7年ぶりに江戸川乱歩 作品を手掛けるベテラン・実相寺昭雄、ピンク映画界の鬼才・佐藤寿保、若者にカリスマ的人気を誇る漫画家・カネコアツシ。キャストは浅野忠信、成宮寛貴、松田龍平という豪華3主演が実現! (asParaより)
●感想
『Night Watch』
『Night Watch 』
2005年:ロシア
監督:ティムール・ベクマンベトフ
製作:アナトリー・マキシモフ
製作:コンスタンチン・エルンスト
脚本:ティムール・ベクマンベトフ
脚本:レータ・カログリディス
『キャスト』
コンスタン・ハベンスキー
ウラジーミル・メニショフ
ワレーリー・ゾルツキン
マリア・ボロシナ
ガリーナ・チューニナ
タランティーノが大絶賛!ロシア発映像革命!!
●作品説明
露題「Nochnoi Dozor」(ナチノイ・ダゾール=直訳だと夜警団)、英題「Night Watch」(ナイト・ウォッチ)。 この映画「Night Watch」(ナイト・ウォッチ)は、ロシアの作家Sergei Lukyanenko=セルゲイ・ルキアネンコのベストセラー「Night Watch」「Day Watch」「Twilight Watch」というシリーズ三部作の第1作目「Night Watch」の映画化。1000年の間、光と闇の一族はお互いを監視し、人類の運命はこのバランスにかかっていた。しかし、ある預言によって危機にさらされる。
●ストーリー
物語の舞台は、現代のモスクワらしいんですが、ここに来るまでの土台の話は、歴史の彼方に遡る太古の頃から争い続けてきた「光」と「闇」があったそうな。
中世の世界で凄まじい様子を見せる戦いに目が釘付けになるか。この激しい戦いの末、いったん休戦していた「光」と「闇」の戦いは、いずれまたくりかえされるという予言通りに、いよいよその戦いが現代で再び蘇り、壮絶で破壊的な様相を見せる、という。吸血鬼がいる。魔女があらわれるのは・・・物語に登場するのは、どうやら中世のフランス。「光」=燃える魔女軍団に対する「闇」=動物の骨を身に着けたアニマル・ボーン軍団の血生臭い戦を皮切りに、この物語は幕を開ける。
そこで壮絶な戦いが繰り広げられるが、やがて1000年の休戦の命が下されることになる。(誰によってだ?)しかし、休戦とはいえ、その後に「光」と「闇」によって、夜の警護と昼の警護、つまり「Night Watch」「Day Watch」、夜の世界と昼の世界に別れ、互いの領域を侵さぬと同意した上の休戦。以来1000年の時が経っていたのだが、休戦の頃に密かに予言された事とは。
再び、両者が戦いを開始した時、何れもが絶滅するとは。。。新たな邪悪な何かが「光」と「闇」の間に立ち入ってくるのだろうか。
ナイト・ウォッチ」の世界には、人間がいる。そして星の数ほど無数に様々なものたちがいる。様々なものたち、それは魔法使い、霊、吸血鬼といった人以外の何者かが無数に存在する。
(tsuboyakiさんから拝借しました。すんません。)
●感想
これホントに面白そうなので早く観たいです。
10月に行われたファンンタスティック映画際2005 で上映があったらしいですネ。
それをボクは見逃してしまいました(゜дÅ)
ロシアでは既に公開されてて、今年アメリカで公開になるらしいんだけど日本はまだ未定らしいです。(2006年公開・・・?)
GANGSTAR NUMBER ONE
「超えなければならない男がいる。」
2000年:イギリス・ドイツ
監督:ポールマクギガン
『キャスト』
●作品説明
1960年代後半、スウィンギング・ロンドンから現代へ交錯する時間軸。
裏社会の頂点に君臨する男と、その彼に憧れるあまり、やがて狂気に取り憑かれていく若きギャングスターの壮絶な闘い。『ビューティフル・マインド
』に出演し、英国インディペンデントをになう気鋭の俳優ポール・ベタニーが若きギャングスターを、その彼が憧れ、男たちの尊敬と忠誠を一身に集める「暗黒街の貴公子」をデヴィッド・シューリス
。そして『時計じかけのオレンジ
』のマルコム・マクダウェル
が、昇り詰めた男の狂気を怪演する。
異常なまでの力への執着。頂点を手にした者だけが享受することのできる最高の贅沢。思わず目を背けたくなるような激しい暴力。そして次の世代にいつ追い落とされるか分からない不安…。ギャング映画というのは大なり小なりそんな要素を備えているものだが、『アシッド ハウス
』で映画界に名乗りを上げたポール・マクギガン監督は、斬新な映像とディテールへの執着、そして息もつかせないストーリー展開と、音楽に『唇からナイフ』のジョン・ダンクワースとデレク・ジャーマン
監督作品で注目を集めるサイモン・フィッシャー・ターナー
を起用し、ロンドン・ノワール ともいうべき新世代のギャング・ムービーを誕生させた。
●ストーリー
現代のロンドン・アンダーワールドのナンバー1に君臨する老練なギャングスター(マルコム・マクダウェル )は、高級ホテルで開かれるボクシング・マッチを上席で観戦していた。その席で彼にフレディ・メイズ(デヴィッド・シューリス )が出所するという報(ルビ:しら)せが入る。投獄されていた彼の元ボスが。ギャングスターは動揺を隠せない。
巡ってしのぎを削る時代に、フレディはその頂点に君臨していた。
彼は若い駆け出しのギャングスター(ポール・ベタニー )にとって憧れの対象であった。
ギャングスターはフレディのために悪事をこなすことで、彼の右腕と呼ばれるまでになった。
2人に怖いものはなかった。
ギャングスター自身の言葉を借りるなら、2人は「モエ・エ・シャンドンのようなチーム」だった。
しかし、フレディがカレン(サフロン・バロウズ )という女に惹かれるようになると、2人の関係は崩れ始める。
純粋な憧れが嫉妬という狂気に形を変えていった。そんな時、彼は敵対するギャングのボスがフレディの命を狙っていることを知る。だが彼はそのことを誰にも知らせずに、ある策略を練った。
フレディと敵のボスを同時に陥れ、しかも自らがナンバーワンに昇り詰めるという狡猾な罠を仕掛けた。
《 感 想 》
この作品は特に美術や衣装に力を入れた作品なんだけどが60年代を意識して作られたオシャレでかなりこだわったカッコ良い映画でした。
カフスやタイピン(フレディーがギャングスターに渡すシーン)ネクタイの結び目をちゃんと膨らませる所なんかも細部までこの監督のこだわりが見えます。
その中でもボクが一番気に入ったのはポールベタニーの着こなしです。
オズワルド・ボーテング のサイドベンツ でウエストの絞られたタイトなスーツを着こなしカメラを睨みつる。
渋い。渋すぎる。彼よりカッコ良くスーツを着こなす俳優は今いないんじゃないのかなぁ~うんうん。
あとまだチンピラだった頃のギャングスター(ポール・ベタニー)が着ているフレッド・ペリー のブルーのポロシャツなんかもカッコ良い。
この時無性にフレッド・ペリー が来たくなってタンスから引っ張り出したのを覚えています(笑)
アストンマーチン の内装とかフレディの家の内装なんかもきれいで美しかったです。
シーンで言うと全部ポールのシーンになっちゃうんですけど、鏡の前で自分のスーツ姿を眺める所や雄叫びを上げる所(2回?)なんか好きですネ。
この作品によってまた好きな俳優が増えました。
『ポール・ベタニー最高!!!!』
アメリカン・サイコ
アメリカン・ヒストリーX
『アメリカン・ヒストリーX 』
「兄さん、僕たちの物語は憎しみの歴史にピリオドを打てるだろうか。」
1998年:米
監督:トニー・ケイ
『キャスト』
■1999年アカデミー賞最優秀男優賞ノミネート(エドワード・ノートン)
■1999年ゴールデンサテライト賞ドラマ部門最優秀主演男優賞受賞(エドワード・ノートン)
■1999年サウスイースタン映画批評家協会賞主演男優賞受賞(エドワード・ノートン)
●作品説明
現代アメリカが抱える人種問題を鋭くえぐった作品である。病める国、アメリカを描いた映画はこれまでも数多くあったが、観る者にこれほどの衝撃と問題をつきつけた映画を知らない。
どこにでもある家庭の長男として育った青年デレクは、ある事件を機にネオナチ
的思想を掲げる集団に加わる。そして狂信的な集団のリーダーとしての暴走が始まった。エドワード・ノートンが過激な思想と家族愛に揺れ動く強さと脆さが同居する現代の若者を鬼気迫る演技で表現し、難しいテーマである本編に超ヘヴィー級の精神を吹き込んだ。(星乃つづり)
amazon.co.jp
バスケットボール・ダイアリーズ
『純粋になりたい・・・純粋に』
1995年:米
監督:スコット・カルバート
『キャスト』
ブローノ・カービイ
●ストーリー
マンハッタンのミッションスクールに通うジムたちは、バスケットボールに夢中な無垢な不良少年であったが、教師である神父にいじめられたのをきっかけにドラッグを始めてしまい、やがて退学、泥棒、ホームレス、果ては殺人と、彼らを破滅の道へと招いていく…。
ジム・キャロルの実体験にもとづく全米ベストセラー青春文学
《 感 想 》
「少年の純粋さは美しく、そして時に狂気にもなりえる」
この作品は少年の純粋さは時としてもろく狂気にもなり、そして美しくもなり、そしてその少しの過ちが狂気を生み出し取り返しの付かない方向へ転がって行ってしまう。それを見事に表現している素晴らしい作品です。
ボクはこれを観た当時中学生で麻薬
と言うものがどういったものか深く知らなくてこの作品を観て初めてドラッグがどういうものか知りました。
ジミーの幼なじみのボビーが病死した事がきっかけになり、コカイン
、ヘロイン
を吸引しはじめ、やがてやめられなくなっていく・・・。
そのドラッグの及ぼす怖さをレオが迫真の演技で演じててドラッグ
の怖さが伝わってきた。
この時レオは今より随分痩せていて本当にジャンキーの役にマッチしてたなぁ。
レオのバスケットシーンもカッコ良かったです。
ボク的に一つ残念なのがラストの締めが物足りなかった点です。