2月11日。あの震災から11カ月のこの日
仙台福祉プラザで東日本カウンセリングセンター9周年記念行事が行われました。
顧問でもある立正大名誉教授、産業カウンセリング学会会長の楡木満生先生、当センター理事の仙台薬科大准教授の
杉山先生による震災後の心の変化や今後の人生にどう影響があるか、またどう生きていけるのか等大変貴重なお話を頂きました。

そして震災体験の発表を申し出て下さった方の体験談
そのお話を元にそのままドラマにするドラマセラピーに入りました。

なんて酷な事…と思ったり
当事者の方は観ていられるだろうか…と心配したり
とても複雑な心境になりました。

でも、3.11当日から3カ月後までのドラマは
家族の絆、何が大切かを言葉以外でダイレクトに伝えられ
そこに居た私達もドラマセラピーの凄さを改めて再体験させて頂きました。

この、被災地での私達の行事に参加して下さったのはやはり皆さん
被災者の方々です。それぞれの被災体験がありました
被災された方々が泪を浮かべながら演じて下さいました。

ドラマセラピーは演じる事によってもう一人の自分の
奥底の想いと出会い癒されていくというセラピーです。

震災で大切な家族を亡くされてたドラマの主人公の方は
ドラマセラピーの感想を
「ドラマを演じて下さったお陰でもう一度逝ってしまった家族に
逢えた気がしました。どうして逝ってしまったんだ!!
と責めてばかりいましたが 
そうではなく、本人らしい最後だったと言う事が観えて
今は、誇りに思えます。ありがとうございました。」
と言って頂きました。

今回、ドラマセラピーを観る側として体験した事は
第三者の体験を通して自分の体験で観ていたと言う事です。
発表して下さった方を心配したり、惨い事を…と
勝手に思った自分を振り返り反省しました。

確かに悲惨な震災でしたし個人差がある事は確かですね
でも全ての方々が悲惨な酷い体験に向き合えずそこに留まっている
とは限らないんですね…
今回の様にそれでもそこから前へ一歩でも踏み出そうと
家族で絆を強くしながら生活している人もいらっしゃる

そしてその正反対の心の方もが存在している
複雑で不安定な社会であると言う事ですね

とにかく今回の当事者の方は癒されていたという事実に感動しました。
この一見無謀ともとれる震災ドラマセラピーが今出来るのは
東北でただ一人当センター、カウンセリング研究所創設者
である五十風豊子カウンセラーしか
いないと確信し誇らしく感じています。

五十風先生は震災後もう既に数えきれないほどのカウンセリングを
行っています。まさに被災者の現場を知っているのです。
今回の体験発表の方のフォローも万全です。

午後からは、心と体の癒しの時間。
語り合いながらつながろう…のテーマに添って

穏やかに時間は流れ 楡木先生と杉山先生に傾聴して頂いた事によって
それぞれの方が心の整理が出来たかのような穏やかな笑い声が聞かれました

そして最後に「笑顔塾」です。
笑顔の創り方、フェイスのストレッチ、
肩こり解消ストレッチ、ウォーキング

皆さん明るい笑顔になって居ました!!
朝、10:00~16:00までのプログラム終了です。
岩手、石巻、気仙沼、と遠方よりご参加頂きまして
本当にありがとうございました。

参加された皆様に帰りにはお花とお米のサプライズプレゼント
来年の10周年に向けて新たにスタートです。

10周年には記念として本も出版されます。
被災地で復興に向かう皆様のお役にたてるよう
活動を充実させてまいりますので
今後とも東日本カウンセリングセンターを宜しくお願い致します。