8月6日が広島。
9日が長崎。
原爆が落とされた。
20年くらい前になるんだろうか。
以前勤めていた会社の社員4名くらいで広島の代理店さんのお手伝いをする仕事があって、東京行きの新幹線に乗るまでに時間があったので、俺の発案で原爆資料館に行こうぜって話になった。
俺はそれまでに2回行っていたけど、他の社員達は行ったことがないってことだったので何も言わず皆んなで行ってみた。
話には聞いてたけど知らなかった世界が目の前に突きつけられる。
広島駅に向かうタクシーの中は皆無言になってしまう。
そうなること俺はわかってたけど、皆んな行ったことがないっていうから。
僕は連れて行きましたよ。
駅に向かうタクシーの運転手さん
「資料館行ってらしたんですね」
「みなさん、だいたい暗い感じで乗車してこられるんですから大体わかるんですよね」って。
そうだよなー。
そうなるよなー。
雰囲気変えようって俺が何も考えずに「運転手さんここ辺りの人なんですか?」
って聞いた。
「県内ですけどね。この辺の人は皆んな死んじゃいましたからねー」
これが一番重かった。
日本人なら一度は自分の目で見なきゃいけないよね。