村の黒うさぎのブログ 

村の黒うさぎのブログ 

大自然の中で育って、都会の結婚生活へ。日常生活の中のイベント、出来事、雑感を、エッセイにしています。脚色はせず、ありのままに書き続けて来ました。

 

かつて、石破繁氏は、その容姿では総理(自民党総裁)になれないと言われていた。

私は、政治が苦手なのだ。新聞の政治欄も眺めるだけ。ニュースも見ない。「クローズアップ現代」を時々見る程度。
政治に関しては、からっきし駄目なのだが、国政にたずさわる方々の、容姿に関して思いあたることがある。

以前新聞で読んだのだが、外国でも日本でも、政治家のトップに"禿げ"はいない。"禿げ"は能力があっても、二番手、三番手にまわるものということだった。
「女性は思慮が浅いので、"禿げ"の自分は総理に成れない」
20年前に、舛添要一氏が言っていたそうだ。
投票するにあたり、女性は政治家を、容姿で選ぶ、という意味であろう。
政治のトップに立つためには「能力」、そしてもう一つの条件として、ある程度の「ルックス」が必要ということだ。

私は若い頃から、男性は容姿で無く、雰囲気だと思っている。
ただし、世の女性が、政治家の見た目にこだわりたくなる気持ちは、分からないでもない。
かつて故郷の、長野県知事選挙でのこと。画家「いわさきちひろ」の子息、松本猛氏が候補に立った。
いわさきちひろは日本共産党員でもあった。その縁で、共産党代議士松本善明氏と結婚している。二人の間に、松本猛氏は生まれた。 

松本猛氏には、いわさきちひろの面影がある。

そんな ちひろの 
子供の絵の様な 
君の笑顔が 
とても好きだった

シンガーソングライター・さだまさしの歌の、ワンフレーズである。
松本猛氏のポスターを見れば、にっこりとした笑顔は、彼の母ちひろにそっくりなのだ。
そして、画家ちひろの描く絵には、ちひろ自身の姿が投影されている。 

私は、芸術文化や芸術の振興に力を注ぎ、平和な世の中を築く、という公約を読んだ上で、松本猛氏に投票した。
妹に話したら、ひんしゅくを買ってしまったが。
私も斯様に、一度であるが、政治家を容姿で選んだことがある。
だから、容姿で投票したくなる気持ちは分からないでもないし、それを非難出来ない行いもした。

そして、政治が苦手な私にも、おぼろげに判ることがある。
総理には成れないと言われていた、石破繁氏が総理大臣になったという事実。
自民党は、本当に人材不足なのであろう。

ところで、男女の馴れ初めだが。
恋人に一目惚れした男性は、圧倒的多数だと存ずる。
妻に出会ったきっかけも、男性の一目惚れのケースが多い。
政治家を容姿で選んでしまう女性の気持ちを、責めることが出来るだろうか。
そして、人とは不完全な生き物だと、この様なことからも思う。