シンさんに会える
朝からワクワクが止まりませんが顔を見るまでは喜べません。
仕事によるドタキャンもあり得るからです。
「お待たせー」
颯爽と現れたシンさんは、少し痩せていましたが、よりスーツが似合っています。
私はホッと胸を撫で下ろしながら、シンさんにしては珍しい、駅前の大衆的な回らないお寿司屋さんへいざなわれました。
活気あるカウンターには、仲良しおじいさんグループがお寿司をつまみに盛り上がっています。
マグロカマの塩焼き、こはだガリ巻、
で乾杯。
「仕事でこの余りに来てたとき、何度か来たことあるんだ、たまにはガヤガヤしたお寿司もいいでしょ?美味しいんだ」
4月からの新天地での仕事話を聞いたり、毎日のLINEの話題で話が尽きません。
シ「頻繁に会えないけど、細く長く続けようね、LINEはお互い生存確認ね」
ポ「そうだね、例のマッチングアプリからもう4年目だよ」
「あの頃は私、張り切ってたなー」
シ「ははは、お互い若かったよね」
お寿司もきました!
ポ「このイカ、ねっとりして甘い」
シ「ポンコともこのあとねっとりしなきゃね」
ポ「お味噌汁、エビそのものだよ」
シ「ほんとだ、エビの出汁濃いね」
仲良しおじいさん達も、病院でしょうか、帰ったり、来たり、出入りが激しいですがみんな仲良しで楽しそう。
ポ「おじいさんたち、楽しそうだったね、幸せそう」
シ「オレも半分あのグループに足突っ込んでるよ(笑)」
ポ「ああなれれば幸せよね」
と話しながら、シンさんが予約してくれているホテルへ歩きます。
シ「今日はコレしないの?」
と、私の手をとって恋人繋ぎしました。
シ「かわいい服着てー、すごく似合ってる」
あの有名な女社長のホテルに着きました。
シ「いつものところ、デイユースはなくて、ココ、地方出張で何度か使ってね、なかなかいいよ」
エレベーターに乗りました。