4月3日(日本時間4日)
ペチャンガ・リゾート・カジノ:カリフォルニア州テメキュラ
◇ IBF世界ミニマム級タイトルマッチ ◇
王者
ペドロ・タドゥラン
(29=比:19勝13KO4敗1分)
vs
挑戦者15位
グスタヴォ・ペレス・アルバレス
(27=メキシコ:16勝5KO1敗1NC)
24年7月に滋賀・大津市で 重岡銀次朗(ワタナベ)氏を 9ラウンドTKOで破り王座を奪取したタドゥランは、昨年5月に大阪で行われた重岡氏とのダイレクトリマッチにも判定で勝利。
今回は同年10月、母国フィリピンのメトロマニラで同朋の クリスチャン・バルナンを判定で退けて以来のタイトル 3度目の防衛戦&アメリカ進出第一戦。
挑戦者のぺレスは、22年5月に新鋭時代の現WBOフライ級王者 アンソニー・オラスクアガ(米/帝拳)に 6ラウンド棄権TKOで初黒星を喫した後、現在ここまで8連勝中。
昨年7月に ケビン・ビバス(ニカラグア)を4ラウンド負傷判定で下して以来のリングとなり、初の世界挑戦。
MP(マニー・パッキャオ)プロモーション興行のメインイベントで行われた一戦、結果は タドゥランが 7ラウンド 1:34 TKO勝ち。
両者サウスポー、共に速いジャブを交換しながらタドゥランがジワッとプレス、足を使って引き気味のペレスはやや圧されて見えるも手数で上回り、キビキビしたやり取りで試合スタート。
ペレスは 1、2ラウンドとジャブ&ステップワークでなかなか上々な立ち上がりだったものの、3ラウンドあたりからパワーで勝るタドゥランが盛り返し、徐々に流れに変化。
4ラウンド、タドゥランのプレスに負けてのバックステップが目につき始めたペレスは、顔面、腹とも被弾が増え、チラホラと失速の兆候か?な雰囲気も。
そして、この回の残り1分ちょっとのところでタドゥランの左ボディストレートが決まると、効いたペレスはガクッと腰を落として動作停止、しかし中腰の体勢で踏み留まりキャンバスに落下しなかったため、タドゥランは続けて返しの左フックを顔に2発フォロー。
これをもらったペレスはもう持ち堪えられず、更に腰を沈めてそのまま背から倒れ込んでダウン。
再開後、かなりダメージのあるペレスにタドゥランはボディをメインに詰めの連打、残り20秒あたりで右ボディフックから左フックを上に返すと、ヘタッとペレスが座り込み 2度目のダウン。
5ラウンド、タドゥランは引き続きKOチャンスながらもやや狙い過ぎ、リキんだパンチが多く攻勢点でポイントを確保したのみ、窮地のペレスはフットワークで左右に動き回って回復の時間稼ぎ。
続く 6ラウンドの終了間際、タドゥランの左ストレートで後ろに弾かれたペレスが尻餅を着き 3度目のダウン、いよいよフィニッシュが近付いた感。
そして迎えた 7ラウンド、パワーパンチで迫るタドゥランがもうじき回の半分のところでまたもや左ボディストレートを炸裂、大きくヨロけてバランスを崩しロープ際に後退したペレスは、ガックリ膝を着いてトータル4度目のダウン。
カウント中に立ち上がったものの、ダメージ&力の差を勘案してレフェリーがストップを宣告し、試合終了。
2~3ラウンドまでは、ペレスは意外に好選手かも?の雰囲気もありましたが、結果的には大方の予想どおりタドゥランが無名の挑戦者を圧倒して難なくV3。
WBO&WBA同級王者 オスカー・コラゾ(プエルトリコ/米)との統一戦を望むタドゥランは、拠点を既に母国からカリフォルニアに移しているとの情報もあり、この好カードの実現には期待したいところ。
現実的に言えば、軽量級を軽んじるアメリカに長く留まるだけのことがそもそも難題ですから、現時点では前途洋々とは言えないと思いますが、プロモーター側にはコラゾがライトフライに転級する前に統一戦を成立させてほしい、と個人的にも希望。
敗れたペレスは、パワー不足をカバーするスピード&ヒット&ランは予想より上のものを持っていた反面、早い段階でボディの弱さ&耐久力不足を露呈し、見せ場もないままに敗退。
この試合の前まで10回戦の経験は 2度だけだったらしいとか、キャリア不足が最大の敗因なのは明らかだったにせよ、容易にはカバーできない弱点もハッキリとバレてしまい、少なくとも世界挑戦圏に戻って来ることはなさそう、という印象です。
セミファイナルのライト級4回戦、元世界6階級制覇王者 マニー・パッキャオ(比)の息子 エマニュエル “ジムエル” パッキャオJr.(25=比:0勝0敗1分)vs ダリック・ゲイツ(36=米:0勝1敗)は、パッキャオJr.が 2ラウンドTKO勝ち。(タイム不明)
初回、ゲイツがサウスポーからスゥィッチを混ぜて先に仕掛け、パッキャオJr.はジャブ&バックステップを主体に応戦。
2ラウンド、開始からもうじき40秒のあたりでパッキャオJr.がゲイツをロープに詰め、数発のボディ打ちから右フックを顔面に返すと、ゲイツが座り込んで呆気なくダウン。
再開後、追うパッキャオJr.の左フック顔→ 右ボディフックでゲイツがまたアッサリ座って2度目のダウン、これも立ち上がったながらやる気なさそうな素振りもあり、レフェリーがストップして試合終了。
昨年11月のプロデビュー戦で分の悪い引き分けだったパッキャオJr.は、一先ず初勝利を確保した形ですが…
海外メディアによると、相手のゲイツは24年3月の唯一の公式ボクシングマッチを2分足らずでストップ負け、他の経歴はベアナックル(素手)ボクシングで1勝6敗の他、スケート靴を履いての氷上ベアナックルボクシングで1戦1勝と伝えられている、訳のわからない36歳。
この試合もただ腕を伸ばすだけのストレートを繰り返すのみで、4回戦という部分を差し引いても半ば素人っぽいイメージが強く、何としても息子を勝たせたい父パッキャオの思惑がモロ明白なマッチメイク。
期待に応えて初勝利を挙げたとはいえ、そのゲイツのパンチをガードの隙間から結構もらっていたなど、少なくとも Jr.が父親の才能を受け継いでいないことはデビュー戦との併せ観で、もうハッキリ判ってしまった感じで…
パックマンの息子!のセールスフレーズで売り出そうにも、流石にムリがあるのでは。