4月25日/日本時間26日:米ネバダ州ラスベガスのフォンテーヌブローで開催された、マッチルーム・ボクシング興行。
メインイベントは WBAヘビー級挑戦者決定戦、WBA2位/WBC22位 レニエル・ペロ(33=キューバ:13戦全勝8KO)vs WBA9位 ジャレル・ミラー(37=米:27勝22KO1敗2分)。
ペロは昨年11月に ジョーダン・トンプソン(英)を、ミラーは今年1月に キングスリー・イベ(ナイジェリア)をそれぞれ判定で下して以来のリング。
結果は ミラーが 3-0( 117-111×2、115-113 )の判定勝ち。
前日計量で約138.4キロを計測した巨漢のミラーは、そのかなり緩んだ体をジワジワ圧し出し前進してジャブで様子見、対し約114キロで24キロ以上軽いサウスポーのペロも、リードブローを上下に放って牽制する立ち上がり。
2ラウンドもミラーが少しプレスを強めただけで探り合ったものの、3ラウンドからは一転して体を付けての接近戦となり、以降最後までその流れで進行。
4ラウンド終盤、ミラーの右ボディアッパーがローブローとなり一時中断となるも、再開後も展開に変化はなく、のそっと詰め寄って軽い左右を見舞うミラーにペロはそのまま圧し込まれ、後手後手の状態から闇雲に打ち返すのみ。
両者パンチにスピード・キレがない&頭&体を押し付け合う近過ぎる距離での打ち合いのため有効打は少ないながら、9&10ラウンドの終了間際にラッシュを見せるなど後半~終盤戦もミラーが優勢を維持&上積み。
ロープを背負っての応戦が目についていたペロは、11ラウンドに漸く自分から前に出る姿勢を見せたものの、もつれ合ってウヤムヤにされるとまた後手に回り、最終12ラウンドもミラーがヒット&手数&アグレッシブ全てで上回って試合終了ゴング。
明確なクリーンヒットは殆どなかったとはいえ、最後まで重圧をかけて手を出し続けたミラーの文句なしの勝利、と感じた内容だったので、ジャッジ1者の 115-113 は意外でしたが…
(個人的な採点は 118-110 ミラー)
それはともかく、これで WBAの指名挑戦権を手に入れたミラーは試合後、過去にオファーを断られたという元WBC王者 デオンテイ・ワイルダー(米)との対戦を改めて要求、プロモーターのマッチルーム社 エディ・ハーンCEOも実現に向けて動く旨をコメント。
ただ、WBAスーパー&WBC&IBF王者 オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)は、引退を見据えて現役の残り数試合を稼げる試合限定で選り好みしているため、おそらくミラーと闘うことはない&指名戦義務の期限を延ばす特例措置でウシクを優遇しているWBAも、ミラーとの対戦指令を出すことはないと思われ…
となるとミラーの世界挑戦のチャンスは、残る WBO王者 ファビオ・ウォードリー(英 )から声が掛からない限り WBAのもう一方の下位タイトル保持者、レギュラー王者 ムラト・ガシエフ(露)との指名戦の発令を待つしかない形。
しかし、それがいつになるかわからない前提があることを踏まえると、その前にノンタイトルでも望む試合に向かうというのは、至極現実的な選択との感。
ワイルダーは今月4日に敵地で デレク・ヂゾラ(ジンバブエ/英)を判定で下し、世界ランク復帰を確実にしている反面その衰えは顕著で、傍観者に過ぎないボクシングファンからしたら、ミラー戦は今さら特に観たいというほどのカードではない気がしますが…
試合が正式に決まれば、ベテラン同士のサバイバル戦としてそれなりに注目を集めそうです。
敗れたペロは、WBAのみで上位にランクされる、これまで世界レベルの実績ナシの選手だっただけに、ミラーというソコソコの相手に試金石となる筈の一戦でしたが、殆ど何もできないままズルズルとラウンドを重ねる内容で敗退&初黒星。
かなり評価を落とした筈なのに加え、アマチュアの準トップからの転向とはいえ既に33歳ということもあり、今回の試合を観る限り再浮上の道のりは困難に思います。
セミファイナルの WBOラテン・ライト級タイトルマッチ、王者/WBO2位/IBF6位/WBC13位 アラン・アベル・チャベス(25=亜:21戦全勝18KO)vs 挑戦者 ミゲル・マドゥエノ(27=メキシコ:31勝28KO4敗)は、チャベスが 3ラウンド 1:26 TKO勝ち。
スタートから積極的に出たサウスポーのチャベスが、3ラウンドに左フックでマドゥエノを仰向けに倒すと、レフェリーがカウント途中でストップを宣告して試合終了。
ここまでのキャリアに大きな勝ち星はないものの、着実に躍進中&アメリカ初登場ののチャベスが持ち前の強打を爆発させて圧巻のKO勝利。
前々戦でキーショーン・デービス(米)に判定負け、前戦でオスカル・ドゥアルテ・フラド(メキシコ) 7ラウンドTKO負けしているマドゥエノは3連敗。
スーパーウェルター級10回戦、IBF9位 フレウディス・ロハスJr.(27=米:15戦全勝11KO)vs ダミアン・ソーサ(29=メキシコ:26勝13KO3敗)は、ソーサが 3-0( 96-93×3 )の判定勝ち。
インファイトを仕掛けるソーサが距離を取ろうとするロハスJr.を徐々に追い込み、6ラウンドに左ボディフックでダウンを奪った末、後半戦も圧し切って 3ポイント差×3ながらも明白な勝利。