空よりも天高く -86ページ目

探し物

数年前のある日、
今もし事故で死ぬとしたら、とっさにこう思うだううと思った。

  "神様、ごめんなさい。
  一生懸命、生きてきませんでした"

実際の私は、
それまでもそれなりに無我夢中で生きてきたつもりだったし
なぜそんなことを思ったのかは、自分でもよくわからない。


手術の少し後で、
Dr.ニヒルに、病気になって良かったと伝えたら
先生は急に真面目な顔になって、
"治ってから言いましょう"と言った。

たくさんの亡くなった患者を見てきている先生には
うわべの言葉に聞こえたことだろう。

自分で本当にそう思えるかは、その時でないとわからないけれど、
今の私も、間違いなく同じ言葉が言える。
明日死ぬことがあっても、きっと自分を責めたりはしない。


何もしないでいい毎日が、こんなにも楽しいものかと思う。
毎日を心から幸せだと思う。

でも、神様にいただいた大事な命であり魂だ。

私がするべきことは、きっと他にある。



ゆっくりでもいいのかな。
ゆっくりでも間に合うのかな。

大事なもの、ちゃんと見つけられるかな。



(byガオのひとりごと)