或る時、雑誌広告で「せえらあ屋」なるお店を見つけました。
一瞬ブルセラショップのようですが、
れっきとした"古物ショップ"です。(笑)
現在は閉店してしまっているかもしれません。
店長の「血祭」さんは日本一のTV系プラモコレクターで、
本も出版しています。ちなみにこちらです。
「ウルトラマンプラモデル大鑑」なんていう本も出してますね。
最近知りました。
当時、せえらあ屋では「セーラームーンのテレカ高価買い取り」
というものをやっていまして、スタッフと親しかった自分が
ホントに高額で引き取ってくれるのか聞きに行ったのと言うのが
この店に行った真の理由です。
そこ行った時に初めて" バロム1"の素抜きを見ました。
値段を恐る恐る聞いてみると、「30万円、、。」
買えません (_ _;)
当時の個人経営のショップはだいたいこんなものだったと思います。
まんだらけの渋谷店がまだ道玄坂にあった頃、
M-1号製のロボット刑事の ガレージキットは置いていましたが、
本物からのレプリカを見たのはその時が最初です。
その時、ショップに異質な人がひとり居ました。
身なりのいい彼はオタクにはとても見えなかったので、
声を掛けてみました。
名前はタイトルのOW田さん
(ちゃんと日本人です。実名は書けないので大体想像して下さい)
話を聞いてみると、 実はアメリカから帰国したての彼は、
「とにかく、日本のTVは面白い!!」と絶賛していました。
とりわけひとつのTV番組に激ハマりしたという事でした。
彼のハマったのが、
「セーラームーン」、、、。何で???
アメリカの番組はつまらなくて余り見ていなかった彼が、
帰国して、姪っ子と一緒に観ていて はまったらしいのです。
元々スターウォーズのフィギュアコレクターで、
ほとんどコンプリートしていた ぐらいのコレクターなので、
何かTVの物を集めたいと思っていたらしく
せえらあ屋で"カードダス"を買っていたようです。
OW田氏とは話は弾んで、二人ともスターウォーズファンと
言う事が分かり、狭い店内でスターウォーズ談義。
完全に周りから浮いていました、、。
すっかり彼と意気投合して、
その後友達付き合いをするように、、、。
彼はウチに或るマスク類を見て、1/1のマスク・
プロップにハマっていきました。
元々英語が堪能な彼は
アメリカディーラーとコンタクトを取って、
プロップレプリカやファンメイドマスクを共同出資で輸入しました。
下の写真は彼の輸入してくたれものです。
一作目のダースベイダーですが、当時ひとつ$5000で、
2個セットでないと買えなかったという代物。
未だに所有しています。
当時これを持っている人は一握りだったでしょう、、。
このマスクを見て、初めてダースベイダーに塗り分けがあるのだと
知りました(^_^;)
数年後、ドンポストスタジオから "帝国の逆襲" 版ダースベイダーが
出ましたが、何故かペイントが逆になっています。
ストームトルーパーのフルコスチュームも当時は貴重でした。
金額も、今考えるとビックリな価格でしたけど、、。
但し、この写真はドンポストのマスクを使用しています。
その後も、色々と輸入しまくって、バットマンの全身像FRP製、、。
後々に、ルービーズの1/1ダースベーダーも直輸入していました。
2m10cmもある巨大なフィギュア、、、。
まあ、和室には合いません(^_^;)
海外物にはとにかく強かったですね!!
その当時の誰よりも早く情報をつかんで
手に入れていたと思います。
その頃の自宅の棚の様子がこちらです。
海外マスクはストームトルーパー、ボバフェット、タイファイターなど
C-3POは造形家の浜野氏作の物です。
「スター・ウォーズ 偉大なるマーチャンダイジングへの歩み」という
本の中で紹介されているほど有名な造形物です。
彼がワンフェス(ワンダーフェスティバル)でゲットして来た物です。
ダダは、レッズから出ていたもの。
ティラノレンジャーとジャンパーソンはOW田氏がコネを使って
借りて来た撮影用とアトラク用からのレプリカ(^o^;)
コネで借りて来ちゃう所が、彼の凄い所でしたね、、。
1/1マスクを国内外問わず集めるつもりだったのだと思います。
ゴーグルブラックは、友人の元レインボーの彼からの借り物。
何と撮影用のマスター原型のマスクをアトラク風に仕上げたもの。
通常のアトラク用よりかなり重かったです。
現在は人手に渡ってしまっています。
この頃から、色々と "ホンモノ" を見る機会が増えて来て
コレクションが楽しく思えてきました。
しかし、ホントのOW田氏の活躍はこれからなのです、、、。