こんばんは。古賀ゆきです。
皆さんの今日はどんな一日でしたか?
去年の8月、22年住んだお家から引っ越しをしました。
あっという間の1年…。
先日、業者さんの1年点検がありました。
業者さん:「色んなお家に行かせてもらいますけど、同じような間取りでも全然雰囲気が違うんです」
とおっしゃるので、
私:「このお家の印象はどんな感じですか?」
って聞いてみたら…。
業者さん:「玄関のふくろうの絵が印象的です」
と言ってくださいました。
↑
ふくろうの絵。
嬉しすぎて、
私:「◯◯円なんです!」
って言ったら、旦那さんに怒られました。
私には目が飛び出そうなお値段です。
旦那さん:「まだ支払いも終わってないのに、やたらめったらすぐ値段言ったらあかん」
そうです。
なんでやろ…。
値段知った方が見る目変わって楽しいのに笑
清水新也さんの『幸福鳥』
絵に興味があるわけでもなく、絵を見る目があるわけでもなく…。
たまたまちょうどその頃…。
お友達に、
「月収500万円で暮らしてみて…」
というミッションを与えられ、月収500万円のつもりで暮らしていました。
「月収500万円で暮らす」は、
『お金と脳みそに負けない』
訓練。
いつもの私は…。
何かを買おうとする時、その品物自体を吟味する前に、「お金ないしな」で諦めます。
何かをしようとする時、したいのかしたくないのかを吟味する前に、「私にはできないな」で諦めます。
お金と脳みそに完敗しすぎています。
チラッと目に入っただけのふくろうの絵。
「可愛いなぁ」って思ったけれど、普段の私だったら、「どうせ買えないな」と思って通り過ぎるだけの出会い。
でもその時の私はなんせ月収500万円だったので。
欲しければ高い絵だって買える笑
足を止めて、アテンドの方の説明を熱心に聞きました。
作家さんの絵に込めた想いまで教えてもらうと、ふくろうがますます可愛く見えてきて…。
「購入します」
って言いそうになりました。
でも、現実は月収500万円どころか月収10万円なので、
「お家で相談してきます」
と言って帰路につきました。
そこから…。
「欲しい」「お金がない」「欲しい」「お金がない」「欲しい」「お金がない」というループを起きている間中繰り返し…。
「やっぱり買えない」
という結論に至りました。
お金に勝てなかった…。
無念。
でも、そのアテンドの方には、私のためにものすごい時間を割いてもらったので、買えないけれどもお礼だけ言いたくて、展示会最終日に会場に足を運びました。
本当に欲しかったけれど、ちょっと支払えそうにないことと、丁寧な案内への感動とお礼を伝えました。
「一番人気の絵だったので、お問合せも一番多かったのですが、古賀さんが買うかも…と思って控えめにオススメしときました」
と言ってくださり、なんだか本当に嬉しくなり、そして、諦めても欲しい気持ちは無くならないので、
「60回払いとかになればいいのに…」
という言葉がポロリ。
最終日でたまたま会場に来ていた作家さんの耳に入り、作家さんご自身の計らいで、60回払いになりました。
私は歓喜しましたが、旦那さんは絶句して我が家に迎え入れられたふくろう。
我が家に来てくれる皆さんを迎えてくれています。
皆さん、玄関で足を止めてひとしきりワイワイしてくださいます。
そんな時間もひっくるめてのお値段。
お金は物に支払うのではなく、目に見えない価値に支払うものだと教えてくれたふくろう。
こんなに楽しい会話も時間も、いくらお金を払っても手に入らない。
今日も大きな目で私たち家族を見つめています。
片方が未来を見つめる目。
そしてもう片方が過去を見つめる目。
教えてもらったのに、どっちがどっちだったか忘れてしまいました。
皆さんにはどちらが未来に見えますか?
どちらが過去に見えますか?
来客の方、皆さんに聞いてきましたが、人それぞれすぎて驚きます。
ついつい自分の目が正しいと思ってしまうけれど…。
ついついみんなも同じものを見てると思ってしまうけれど…。
『それってほんと?』
問いかけてみると、日常の景色が変わります。
買えないと思ってたものも買える笑