以前に、ウルトラマンと戦うことすらなかった
バニラ とか ドラコ を書きましたが
今日の怪獣 「 ウー 」 は一応戦うことは出来たのです。
しかし、スペシウム光線で木っ端微塵にはなりませんでした。
ウルトラマンがスペシウム光線のポーズをしたものの、躊躇した 。。。
そこには悲しい物語がありました。
飯田山の麓の村に、行き倒れの母子がありました。
母親はすでに亡くなっていましたが赤ん坊は生きていて
ゆき と名付けられます。
独り者の老人に育てられましたが、その老人も亡くなると
孤児になったゆきは、「 雪女の子供 」 と言われ村人から迫害を受けるのです。
村人から虐められ、ゆきが助けを呼ぶ声と共に現れる 「 ウー 」 は
行き倒れになった母親の化身と思われました。

あるとき、村の子供達が掘った落とし穴に酔った猟師が落ちて凍死した事故は
ゆきのせいにされ村人に追われます。

そのことに激怒してスキー場の施設を破壊した 「 ウー 」 は
ウルトラマンと戦うことになるのです。

ウー と ウルトラマン が戦っている間
ゆきはどんどん村人達に追い詰められて行きました。
力尽きたゆきが最後に叫んだ 「 ウー 」 の声と共に
この怪獣は姿を消すのですね。

ウーを呼ぶゆきの声を聞いた瞬間に、スペシウム光線の発射をやめたウルトラマン。
これについて、脚本家 金城哲夫 はこんなことを話しています。
ウルトラマンは怪獣の殺し屋ではない。
殺すつもりはないんです。
そんな悪さやめろ。早く帰れ、山でも海でも、巣に帰れって
諭しているんですよ。
ウー は 金城哲夫 がウルトラマンに込めた思いがよく伝わってくる作品です。
そして、ウーに関しては他にも悲しい出来事が起こっています。
これは以前の怪獣記事で、コメントを頂いた方が教えて下さったのですが
1981年、西武園ゆうえんちでのウルトラマンショーで
火薬用の導火線の火花がウーの着ぐるみに引火した為
アクターの大学生が全身火傷で亡くなっているのです。
演出だと思った観客が拍手をしていたということに、切なさが募りますね。
この大学生は、怪獣が大好きでこのアルバイトを希望したということです。
生きていらっしゃれば、私と同じくらいの年齢ですね。
ブログなんかでお会いできたとしたら、楽しく怪獣のお話ができたでしょう。
とても残念な事故でした。
ご冥福をお祈り申し上げます。