ウルトラマンの中で最も強い怪獣と言ったら
最終回でウルトラマンを倒した 「 ゼットン 」 を思い浮かべる人が多いでしょう。
でも、ゼットンは 赤色の火球 ・ 白色の光弾 を放ち
テレポート や バリアー で相手の攻撃から身を守ることが出来ます。
スペシウム光線を吸収 して撃ち返す能力も持っていては
ウルトラマンもたまりません。
でも、腕力だけで強かった怪獣と言えば、何と言っても
「 ゴモラ 」 でしょう。
古代怪獣 ゴモラ。
この怪獣だけ、ウルトラマンの中で唯一 「 前編 」 「 後編 」
2回に分けて放送されました。
ウルトラマンが 3分以内に倒すことが出来なかった からです。
ジョンスン島に生息していた1億5000万年前の恐竜ゴモラザウルスの
生き残りとして発見されたゴモラは、長い眠りで力が弱まっていた為
日本万国博覧会 に展示しようと生け捕りにされ運ばれます。
( いつものムチャぶりですね ^^
でも、人間のエゴが表現されているように思います )
しかし、空輸中に麻酔が切れて暴れだし落下。
本来の力と闘争本能を取り戻したゴモラは町を破壊します。
当然やって来るウルトラマン ^^
光線も炎も出すことなく、力だけでウルトラマンと3分間互角に戦い
ウルトラマンは 仕切り直し を余儀なくされます。
ところでこのゴモラ、いい男だと思いません ?
( ♀ かもしれませんが ^^ )
色は最も怪獣らしい茶褐色のみ。
黒田長政の兜 をモチーフにされている水牛のような頭 ( 角 ? )
鋭い目付き。鋭い爪。
胸からお腹にかけての棘と、何と言っても太く強力な尾 !
最も怪獣らしい、シンプル なカッコ良さがあると思います。
でも、このパワフルな尻尾
科特隊に焼き切られてしまうのですね。
しかもゴモラは尻尾が無くなったことに気付いていないのか、それとも習性なのか
二度目の戦いに挑んだウルトラマンに向かって
尻尾を振りかざそうとするんです。
これがなんとも キュン としてしまう ^^
尻尾が最大の武器であるゴモラは、武器を切られてしまっただけでなく
黒田長政の角もへし折られ、スペシウム光線でとどめをさされてしまいます。
1億5000万年も眠っていた怪獣が、孤島にドヤドヤとやって来た人間達によって
目覚めさせられ、違う場所に連れて行かれ
挙句の果てに殺されてしまう なんて
怪獣にとってはなんて理不尽なことでしょうね。
自分達の エゴ に胸が痛んだのか、亡骸は剥製にして万博会場に飾るという
提案が出されましたが、ゴモラにとってはどうでもいいことでしょう。
ところで、この回のタイトルは 「 怪獣殿下 」
ゴモラのことだと思われがちですが、実はこの少年のあだ名です。
怪獣が大好きなので、お友達から 怪獣殿下 と呼ばれていましたが
この回ではタイトルにされるだけあって、良い働きをしていましたね。
拾った ベータカプセル をどうやって届けるのかと思いきや
パトカーに乗せてもらっちゃうなんてねぇ ^^
余談ではありますが、私はこの小学2~3年生の男の子って
可愛らしくてたまりません ^^
おっさんになっちまった息子も、この頃は可愛いかったなぁ ~
そしてもっと味があったのが、彼のお父さん !!
ゴモラの出現で奥さんに非難しようと言われても、地中を移動するゴモラに対して
「 どこへ出るか分からないもの、どこに逃げても無駄でしょ。
どうせ何とかマンが現れて、やっつけてくれるよ。
怪獣が出たくらいで騒ぎなさんな 」
と、悠々と釣竿の手入れをしていましたね。
空を飛んだり、変な光線を吐いたりしないで
力のみで戦ったゴモラ。
自慢の尻尾を焼かれてしまったゴモラ。
そして、島で眠っていただけなのに見知らぬ世界に連れて行かれたゴモラ。
私の好きな怪獣ベスト3に入ります。
博覧会に展示された際には、尻尾はくっ付けてもらえたのでしょうね。