ピート・ベスト(ビートルズになれなかった男)2   | オババブログ(名古屋のおばちゃん50代ですが何か)

オババブログ(名古屋のおばちゃん50代ですが何か)

金爆ダルビッシュの「オバマブログ」に対抗して「オババブログ」始めます。
音楽とおばちゃんの昔話をぐだぐだと。  








        前回の「ピート・ベスト」の続きになります。




        




        


        ピートはビートルズを解雇されてから暫くは引きこもり状態だったようです。

        彼はこう言っています。        猫

        「ビートルズはたしかに有名になり

        歌手として生活していけるかも知れないと思った。しかし・・・まさか

        ビートルズがあれほどまでにでかい存在になるとは

        社会現象にまでなるとは、私の想像を遥かに超えていた。      猫

        あいつらが手にした富と名声。それに比べて自分は---」

        そしてさらにこんなことを言っています。
       
        「俺は普通の仕事、先生か何かになっていれば

        こんな惨めなことは知らずに済んだはずなんだ。」       猫  

        11歳でリバプールの名門校であるカレジエイトに進学しており
        
        教師を目指して勉強していたのでした。

        ほどなく、自殺未遂事件まで起こしてしまうほど、追い詰められて行きます。







        私が中学の時に思ったとおりになっていました。

        無理もありません。       猫

        まるで持っていた大当たりの宝くじを目の前でむしり取られたようなものでしょう。

        実はビートルズになれなかった男はもう一人います。

        元ベースの スチュアート・サトクリフです。      猫   

        しかし彼は美術に専念する為に自らビートルズを辞めていますので

        ピートに比べればまだ納得も行くでしょう。






        




        


        苦しい中、彼は決心します。      ハート            

        「ビートルズというもの一切から、すべてのつながりを断つ」ことを。

        音楽界からきっぱりと足を洗うことを宣言、幾つかの職を転々とした後

        市役所の職員に応募し合格。職業安定所で定年まで勤務しました。     ハート               
        その間、莫大な金額を提示され回顧録を書くことを持ちかけられますが

        これを断っています。 






        ピートは「僕は長年の間にジョージともう一度会って      ハート

        話し合いたいと思っていたんだ」と言って

        1998年に晩年のジョージ・ハリスンと再会しています。

        ジョージも「ピートに何もしてやれなかった。     ハート

        再びピートに会って当時のことをいつか謝りたいと思っていたんだ。」と言い
        
        ビートルズ時代を懐古し愉しく話し合ったようです。      ハート

        その3年後にジョージは他界。ピートはその訃報に落涙しました。







        







        ピートは時折ビートルズのトリビュートバンドを結成し

        日本でもライブを行っています。      ハート

        2013年4月27日~29日にはTHE PETE BEST BANDを引き連れ 
     
        コットンクラブ(東京)で公演を行いました。
     
        また、ピートが演奏した「ラヴ・ミー・ドゥ」の音源は       ハート

        『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』に収録されています。






        







        







        自殺未遂するまで苦しみながら

        自分の人生を立て直して公務員として定年まで働き続けたピート。

        私だったらずっと自暴自棄のまま落ちて行くような気がします。

        ピートはこう語っています。


          しかし、今は違うよ。

          俺は本当に喜んでいる。

          幸福な思い出がいっぱいある。

          素晴らしい時代が、俺にもあったもの。

          彼らに感謝しているんだ。



        大きな成功の陰にはピートのような存在があるかもしれませんね。