先月(2021年10月)29日にペルーから日本に戻りました。現在の日本では、一部の地域から入国したすべての人に対して、数日間ホテルに留まるように命令しています。私もまた、この指令によって、強制隔離を受けています。この記事では、この強制隔離がどのようなものなのかを、私の体験にもとづいて書きます。参考にしてください。
強制隔離を指示される地域
強制隔離をしなければならない地域については、日本政府が発表しているこちらのWEBサイトを参考にしてください。地域によって拘束される日数が変わります。たとえば、私のようにペルーから入国する人は、6日間軟禁されることになります。
なお、3日間の隔離が求められている国については、コロナウイルスのワクチンをすでに打っていれば、強制隔離をする必要がなくなります。なので、ワクチンを接種したことを確かめられる書類を用意しておきましょう。
さて、あなたに強制隔離の義務があるかどうか調べるときには、新しい情報を手に入れるようにしましょう。ウイルス対策の内容はすぐに変わってしまいます。私の場合でも、フライトの1か月前まで強制隔離が不要でしたが、現在では隔離が強制されています。十分に注意してください。
空港に着いてから何をするか?
日本の空港に着いたら、いくつかの手続きをおこなわなければなりません。私はすべて終わるまでに2時間かかりました。
はじめに、必要な書類をわたさなければなりません。わたす書類については、こちらを参考にしてください。このうち、陰性証明書については、過去の記事で書いたので、読んでみてください。
また、COVID-19にかかっていないかを確かめるために、テストを受けます。これは唾液を使ったテストで、ほかの方法(たとえば、鼻の穴にめんぼうをさしたり、のどの奥まで棒を入れたりする方法)と比べると、とても楽でした。その後、結果が出るまで待ちます。私は30分ほど待ちました。ウイルスに感染していなければ、宿泊施設に移動することになります。
どんな施設に閉じ込められるか?
強制隔離がおこなわれる具体的な場所は、おそらく発表されていません。政府のガイドラインを読んでも、ただ「検疫所長の指定する場所」としか書かれていません。具体的なホテルの名前を出している記事もありますが、公の情報ではないようです。私の場合には、羽田空港からバスで30分以内のホテルに連れていかれました。施設を選ぶことはできませんでした。
私が閉じ込められている施設は、大きなホテルです。より正確には、政府がホテルを借りて、入国した人を監禁しています。そのため、ホテルと同じようなサービスは受けられません。
それから、政府の案内には見あたりませんでしたが、泊まるための料金と食費はかかりません。
部屋の様子
ホテルに着いて、部屋まで案内されたら、その後は部屋の中にいなければなりません。部屋から出られる機会は、コインランドリーを使うときだけでしょう。本を読んだり、YoutubeやNetflixが助けになります。
部屋はきれいですが、便利ではありません。部屋にあるのは、これくらいです:
ベッド/テレビ/エアコン/ユニットバス/500mL程度の電気ケトル/加湿器
一番がっかりしたことは、電子レンジがなかったことです。部屋の中だけでなく、ホテルの中にもありません。そのため、食事はつめたいお弁当を食べるしかありません。さらに、食べ物を温める道具(レンジ、電気ポット、トースターなど)を持ち込むことも許されません。その理由を管理している人に理由を聞いたら、「コンセントから火事になるかもしれないから」とご回答いただきました。それに対して、私が「では、携帯電話やパソコンの充電などもできないのか?」と聞いたところ、「それは、みなさん必要でしょうから、できます」とのこと。頭の冴える機知に富んだ人間たちに統括されていますね。優しくて寛大な措置に感謝します。
さて、食事は毎日3回です。決まった時刻に、部屋まで持ってきてくれます。私の施設は、朝8時、昼12時、夜6時です。内容は、スーパーやコンビニで買えるようなお弁当です。毎回1種類しかないので、選ぶことはできません。ヴィーガン、ハラール、アレルギーに関するアンケートがあったので、それらへの配慮はあるのでしょうが、選択肢がないことに変わりはないでしょう。
これらの弁当のほかに、Uber Eatsや出前館を使ってデリバリーを頼んだり、家族や友人などから食べ物を届けてもらうことが可能です。さらに、ネットショッピングで食べ物を注文することもできます。(これらは、あなたが料金を払わなければなりません)。以下に、使えそうなWEBサイトをのせておきます。
Amazon:
イオンスーパー:
ところで、外から食べ物や荷物を届けてもらうときには、以下の点に気をつけてください。
① 生もの、冷蔵品、冷凍品は注文できない。
② 中身は検閲される。
個人的には、②がとても不快に感じます。大した理由もないのに、知らない人間に荷物の内容を見られることになります。検閲は、ネットで注文したときだけでなく、家族から小包みを送ってもらうときにもおこなわれます。
携帯電話アプリによる居場所の報告
強制隔離されている間、あなたがしなければならないこととして、自分の居場所を報告することがあります。また、報告が本当であることを確かめるため、携帯電話にアプリをダウンロードさせられます。(携帯電話がない、またはアプリをダウンロードできない場合には、空港で携帯電話をレンタルすることになります。そのとき、料金はあなたが払わなければなりません)。
ダウンロードするアプリは、「MySOS」と「接触確認アプリ」の2つです。これらのアプリは、あなたの情報を登録し、その後毎日あなたの健康状態を報告したり、あなたがどこにいるのかを報告するために使われます。この報告は毎日しなければなりません。報告をするときには、携帯電話のGPSを利用するので、うそをつくことができません。さらに、当局からビデオ通話がかかってきて、あなたの顔を画面に映すように指示されるため、携帯電話をいつも持っている必要があります。この命令は、強制隔離されている間だけでなく、その後の自主隔離中にも続きます。SFみたいでワクワクしますね。
以上が、強制隔離の内容です。参考にしていただければ幸いです。