うまくなろうとする前に……
フルートはうまくはならないが、戯れるまでにはなった。
この延長上にきっと「人に聞いてもらえる」がある。
例えばモルダウのフルートパート
好きな曲を吹くときは幸せだ。
人に聞かせようとする練習はときに幸せを阻む。
もっとフルートと戯れよう。
もっとフルートと遊ぼう。
階段を一つずつ登っていけばいい。
亡き王女のためのパヴァーヌ
クラリネットで吹いたときとフルートで吹いたときではまったく違うメロディだ。
戯れているうちに本当にうまくなりたいという気持ちが
芽生えたときのためにエチュード をそろえてある。
詰め込むのもいいが、
本当にリラックスしたときに吹かないとダメだ。
吹きながら感じることを脳に焼き付けることだ。
練習はその結果がどうであれ脳に焼き付く。
私の脳はなかなか臆病で保守的だ。
間違ってもいいが、音が何を表そうとしているのかを自覚することだ。
私の脳はフルートの音が突然出なくなることを恐れているようだ。
このことは実にやっかいな問題だ。
でも、
無理に解決を急がないことが大切だとフルートは教えてくれる。
合理的な練習により解決できたとしても脳は喜んでなどくれない。
戯れや遊びの中で解決する問題だ。