テザリング機能の利点はインターネット接続だけじゃない | マルチニーズシステムのブログ

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説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりが正しく理解していないこともあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「テザリング機能の利点はインターネット接続だけじゃないって本当?」という質問に答えます。


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iPhone 5の発売により、ついに日本のiPhoneユーザも利用可能になった「テザリング」。携帯電話回線の帯域消費量が大幅に増えることを懸念してか、それまでiPhoneを扱うソフトバンクとau/KDDIは導入を見送ってきましたが、4G回線(LTE)の前倒し導入も実施され、2012年内には両社ともサービスの提供を開始しました。


テザリングのメリットは、携帯電話回線経由でインターネットに接続できること、言い換えれば「iPhone 5をモバイルルータ代わりに利用できること」ですが、それだけではありません。iPhone 5にはWi-Fi受信機能が装備されているので、「いつ/どこでも使えるWi-Fiファイルサーバ」になるのです。ただし、そのような使い方には「Air Sharing」などのファイルサーバ機能を備えたアプリが必要です。


この機能が役立ちそうな状況としては、ケーブルを家に置いてきてしまったがファイルをiPhoneに転送したい、その反対にiPhone上のファイルをパソコンにダウンロードしたい、といった場面が挙げられます。メールに添付できるファイルは、どのプロバイダのアドレスもせいぜい5メガバイト程度ですが、直接転送すればビデオなど100メガバイトを超える大容量ファイルでも扱えます。


この方法ではテザリング機能を有効にしますが、データはローカルネットワークの外へ出ませんから、モバイルデータ通信(携帯電話会社の回線)は使用しません。1カ月あたりの転送量が7GBを超えると通信速度が低下する、というiPhone 5向けテザリングプランのペナルティは心配無用です。


写真で解説








テザリング機能は、「設定」→「インターネット共有」の順に画面を開き、「インターネット共有」機能を有効化すれば利用できます。ファイル転送に使う場合は、Wi-Fiをオンにします










パソコンから、テザリング機能を有効にしたiPhone 5にWi-Fi接続します。手順はインターネットアクセスを目的としたテザリング接続と同じです










iPhone 5側でファイル共有アプリを起動し、パソコンのWebブラウザから所定のアドレスにすればファイルを直接転送できます(画面はiOSアプリ「Air Sharing」)