mulphapammo1977のブログ

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Jリーグが来季以降に実質的な外国資本企業のクラブ運営を認める方針であることが15日、分かった。現在の規約では外資系企業によるクラブの過半数の株式保有を認めていないが、日本法人を設立して運営に当たれば規約違反にはならないと解釈。外資参入で爆発的に予算が増え、強豪の仲間入りを果たしたイングランド・プレミアリーグのチェルシーのようなビッグクラブを作り、Jリーグ全体のマーケットを拡大する狙いがある。(中略)5月にはマンチェスターCを傘下に持つシティ・フットボールグループ(CFG=本社・英国)が、横浜Mに19・95%を出資。Jリーグのチームに外資系企業が本格出資するのは初めてだった。今後はCFGが横浜Mへの関与を強める可能性もある。現在のJ1の平均予算は30億円。これに数倍の予算を持つ超ビッグクラブが生まれれば、クラブW杯のタイトルを本気で狙うことも夢ではなくなる。引用元Jリーグのクラブの予算が増えるというのは歓迎すべきことだとは思いますが、そもそもなんで欧州にはビッグクラブというものが存在するのかってことは改めて考えてみる必要はある気はしますね。 たとえば、上で例が上がっているチェルシー。チェルシーファンなんで、それについての見解を述べさせていただきますと、まずチェルシーにアブラモビッチマネーが注入された理由の一つが、確か当時「欧州チャンピオンズリーグ出場権」をチェルシーが獲得していたことであると言われていたんですよね。つまり、チェルシーがチャンピオンズリーグ出場権を持ってない(またはその可能性がない弱小チームだったら)アブラモビッチは投資してなかったのかなと。その真偽はわかりませんが、要はたぶん「欧州チャンピオンズリーグ」という大会やマーケットがあるから、アブラモビッチはチェルシーのオーナーとなる&資金投入の意味があると判断したのではないかという考えです。なぜか? 主な理由は、以下の2点?・欧州チャンピオンズリーグを頂点としたビジネスモデルが魅力的だった・選手の獲得も、「欧州チャンピオンズリーグ」という大会が影響した つまり「欧州チャンピオンズリーグ」という大会がそれなりに機能していて、「イングランド→欧州全土」というマーケットの広がりがあったから、チェルシーはある程度、ビッグクラブ化が成功できたという考え方がそれです。当たり前ですがお金持ち=ビッグクラブではないんですよね。まぁアブラモビッチ以降、プレミアの中堅クラブや下位クラブに投資したお金持ちオーナーもいますが、それらのチームがビッグクラブに成長できたかというと、現時点ではマンチェスター・シティを除いて、そうなってないのが現実です。 ボスマン条例とかプレミアリーグの規定の緩さもあるんで、ファイナンシャルなんとかを無視して考えれば「金さえあれば、基本、外国人選手をバンバン獲得できる」ということも可能なんでしょうが、現実問題としてレスターとかウエストブロムとかが超大金使って選手を獲得しようとしても、必ずしもうまくいくとは限らないということです。選手獲得の際、マンチェスターユナイテッドなど輝かしい歴史のあるチームや、欧州チャンピオンズリーグに出場できるチームと天秤に掛けて、チームの魅力として勝てるのかみたいな話ですね。もちろんお金は必要です。必要なんですが、それだけではビッグクラブにはなれないんですね。資本を投入して何かしらの結果を出して、それを続けて歴史を作って、その結果として初めてビッグクラブという概念が生まれてくるという考えです。 チェルシーだってアブラモビッチ就任直後からそれなりの選手を獲得できたイメージはありますが、超一流の選手は最初は獲得できなかったわけです。ブランド力というか歴史から考えてレアルマドリーやミランなど、かなわないチームがたくさんありましから。ただし、先の「欧州チャンピオンズリーグ出場権」というのは、それなりの効力はあったかなと。欧州のサッカー選手にとって「欧州チャンピオンズリーグ」という大会はそれなりに魅力があって、その大会に出れるチームというのが移籍を検討する際の1つのトリガーとして機能していたんです。なので、それなりの選手は獲得できたと。 というわけで話をJリーグに戻しますと、果たして「外資マネー導入=ビッグクラブ誕生」という単純な図式が成り立つのかという話です。何をもってビッグクラブとするかという話になるわけですが、例えば欧州の一流選手をかき集める=ビッグクラブとするとします。果たして、お金持ちとなれば、それが可能となるのか? わかりやすい例として、数年前の中国マネーが同様のケースなのかもしれません。当時、ドログバやアネルカがチェルシーから中国へ移籍しましたが、それはお金があったからなんでしょう。なので、Jリーグでも金があれば同様の可能性もあるんでしょうが、ドログバとアネルカがその後どうなったのかを考えてみると、先ほどから述べている「お金だけの問題」ではないところが見えてくる気がするんですよね。まぁ中国サッカーがあまりにクソすぎてJリーグと比較するのが間違いかもしれませんし、中国の場合はバブルが崩壊したなどの影響もあるかもしれませんが、果たしてクラブW杯やアジアチャンピオンズリーグという大会の価値が、欧州チャンピオンズリーグと同様の価値があるのでしょうか。 私は現状、それはないと思っていて、そこを改善しない限り「ビッグクラブ化」という概念はうまくいかない気がしているんです。もちろん欧州サッカーマーケットが縮小してアジアのマーケットがそれに代わる存在となれば話は別ですが、そうではないとすると、なかなか難しいと思うんですよね。 あと、これも大前提の話となるんですが、ビッグクラブが生まれるということはJリーグ内でチーム力の格差を生むわけで、果たしてそれでもいいのですかという話も必要になるんでしょう。 みなさんご存知のように、アメフトとかメジャーリーグとかNBAといったアメリカのプロスポーツと、欧州を中心としたプロサッカーではビジネスモデルが違うわけですが、現状、Jリーグって実質的というか結果的には前者に近いイメージで、それが欧州型にシフトしてもいいのですかという話です。現状ドラフトとかないですが、戦力が均衡していて、毎年どこが優勝するかわからない&優勝チームが変わるのがJリーグの魅力と考えている人も多いと思います。そのスタイルは極めてアメリカのプロスポーツに近い形となっているわけですが、それって要はビッグクラブがないからなんですよね。もちろんJリーグすべてのチームが金持ちになってビッグクラブとなる可能性もあるかもしれませんが、現状の欧州各リーグをみる限りそれは不可能。 というわけで、まとめますと「外資マネー」は歓迎すべきだけど、お金の問題だけじゃない&Jリーグ内で格差を生んでもOK? ということ。 まぁ、とりあえず導入して問題が出たらその時に考えるでいいかもしれませんが、私は現状「Jリーグはクローズド状態で、欧州のサッカー界とは基本つながってないのでは」と考えており、「ビッグクラブはいらない」というか、むしろもっとアメリカスポーツ的にチーム力の均衡化を掲げるほうがいいと思っているんですが、いかがでしょう。 欧州チャンピオンズリーグ的なマーケットがアジアで確立できるとは現状思えないし、そうならばJリーグを欧州化する必要はないのかなという考えです。サッカー ブログランキングへ CHELSEA Bleu ...